わが国は戦後、多くの制約の中で国民、国土を守るための防衛努力を地道に続け、激動する世界の安全保障環境に対応して種々の活動がなされてきたが、基本に立ち戻って考えると、国家としての国防の基本的考え方は今尚脆弱であり、従って国家としての戦略研究をベースとした戦略方針も定かではない。国民的合意を得て、日本人自らが考え、実現しなければならないことである。