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2019.06.05 (水) 印刷する

【詳報】 月例研究会 「令和という時代 ~日本が歩むべき道~」

月例研究会/平成31年4月24日/東京・内幸町 イイノホール

 
2019.04.24


新天皇の即位にともない「令和」という時代が始まった。安倍首相は、談話を発表し、「令和には人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味がこめられている」と寿いだ。が、ふり返ってみれば、平成時代にわれわれは一体何をしただろうか。
懸案の改憲など思いもよらないことだったし、北朝鮮拉致被害者の帰国もままならなかった。それもこれも、1945年のポツダム宣言受諾の際、辛くも国体が維持できたことに安住してしまった結果ではなかったか。
「令和」の時代の今こそ、国としてのありようを根本的に考えてみるべきではないのか。

【登壇者略歴】

中山恭子
東京都生まれ、東京大学文学部仏文学科卒業後、昭和41年4月大蔵省入省、四国財務局長、大臣官房審議官を経て、国際交流基金常務理事、駐ウズベキスタン共和国兼タジキスタン共和国特命全権大使を歴任。平成14年9月に内閣官房参与。同18年9月、第1次安倍内閣において内閣総理大臣補佐官(拉致問題担当)、福田内閣・麻生内閣においても同。同19年7月参議院議員(全国比例)。同20年8月には内閣府特命担当大臣(少子化対策・男女共同参画、公文書管理、拉致問題担当)に就任。
現在 希望の党 顧問、同党拉致問題対策本部本部長。
著書は『ウズベキスタンの桜』『国想い夢紡ぎ』など。

櫻井よしこ
ハワイ大学卒業(アジア史専攻)。クリスチャン・サイエンス・モニター紙東京支局員、日本テレビのニュースキャスターなどを経て、フリージャーナリスト。平成19年に国家基本問題研究所を設立し、理事長に就任。大宅壮一ノンフィクション賞、菊池寛賞、フジサンケイグループの正論大賞を受賞。「21世紀の日本と憲法」有識者懇談会(通称、民間憲法臨調)の代表を務めている。著書は『愛国者たちへ 論戦2018-2019』『問答無用』『韓国壊乱 文在寅政権に何が起きているのか』『朝日リスク 暴走する報道権力が民主主義を壊す』『チベット 自由への闘い』『一刀両断』『日本の未来』『日本の勝機―米中間の変化に果敢に向き合え』など多数。

田久保忠衛
昭和8(1933)年生まれ。早稲田大学法学部卒。時事通信社でワシントン支局長、外信部長、編集局次長などを歴任。杏林大学社会科学部教授(国際関係論、国際政治学)、社会科学部長、大学院国際協力研究科長などを経て、現在名誉教授。法学博士。国家基本問題研究所副理事長。正論大賞、文藝春秋読者賞を受賞。産経新聞社の「国民の憲法」起草委員会委員長を務めた。
著書は『戦略家ニクソン』『米中、二超大国時代の日本の生き筋』『憲法改正、最後のチャンスを逃すな』など多数。

 

櫻井 今日は、新しい時代を迎えようとする私たちの国、日本がどんな課題を抱えているのか。いつもの時事問題とは離れたかたちで、わが国の国柄、国体というものを中心に考えていきたいと思います。今回のテーマ「令和という時代、日本が歩むべき道」という、少しおとなしいテーマですが、大事なことと考えています。本日も、たくさんの方がおいでくださいました。皆さま方には、国家基本問題研究所を応援していただいて、本当にありがたく思っています。私たちは純粋に民間の皆さん方の草の根の応援で、活動をしています。業界からも政府からも、お金は一円ももらっていません。皆さん方が国基研と一緒にやってやろう、この国をもっといい国にしようという思いを持ってくださり、支えてくださるから、この組織を維持することができています。いつも言うことですが、私たちももっと頑張って、もっと若い世代に支持を広げて、メンバーを増やしていくことをお約束しますので、応援をお願いします。

今日は特別のゲストをお招きしました。私が大変に尊敬し、信頼している政治家の中山恭子先生です。今年の参議院選挙には、とても残念なことですが、もうご出馬されないと、政治家を引退することを宣言されました。ご存じのように、先生は拉致問題のときには、男性の政治家も顔向けするぐらい、本当に筋の通った強い信念をお持ちでいらっしゃいました。

さて、五月一日から令和の時代が始まります。そして、天皇陛下は皇后陛下とともに最後のさまざまな行事に臨まれています。本当に時代が新しいところに行くのだな、という印象です。この平成から令和への移り変わりは、いったい何を意味するのか。ただ単に元号が新しくなり、なんとなく新しい時代に入っていくという表面的な理解では追いつかない深い問題を抱えているはずです。その深い問題は何かということで、まず田久保さんにお話をいただけたらと思います・・・

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令和という時代 ~日本が歩むべき道~

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平成31年(2019年)4月24日