津上俊哉の記事一覧
2020.04.16 (木)
コロナ禍と中国の行方 津上俊哉(国問研客員研究員)
中国は新型コロナウイルス感染症(以下では「コロナ禍」)対策の初動で情報隠蔽という大失態を犯したが、その後は苛烈なロックダウン(都市封鎖)で迅速に感染を封じ込めた(ようだ)。習近平政権は「次なる課題は経済の回復」と舵を切りたいところだが、話はそう簡単ではない。 ●10%近い成長落ち込みも 第一、苛烈なロックダウンは経済に深い傷を遺した。火元の武漢だけでなく、中国ほぼ全土の製造業、サービ...