『国基研チャンネル』令和7年8月5日
第582回 「台湾の軍事演習「漢光演習41号」日本が参考にすべきこと」 台湾では、7月9日から10日間にわたって軍事演習を行った。 これまでの演習に比し、戦争の準備段階から敵台湾上陸後の継戦能力保持に至るまで、政府・民間・国民の役割をより強く認識させるものであった。 中川真紀 国基研研究員 ...
今月の総合安全保障プロジェクトの月次報告は、中川真紀・国基研研究員による「最近の中露軍事協力とその影響」「漢光演習41号」及び大澤淳・中曽根康弘世界平和研究所上席研究員による「狙われる情報空間 中露の認知戦と影響力工作」という構成で、早朝第1部は、国会議員をはじめ企画委員などに対し、昼からの第2部は、主要メディアに向けて実施した。 当初、大澤上席研究員が、中露連携のうち認知戦協力について報告...
「トランプ関税の虚と実」 田村秀男・産経新聞特別記者
7月25日、経済専門家の田村秀男・産経新聞特別記者が、定例の国基研企画委員会にて「トランプ関税の虚と実」と題して、今週7月22日に合意した日米関税交渉などについて解説し、その後企画委員と意見を交換した。その概要は以下のとおり。 【概要】 〇対日トランプ関税の流れ まず、アメリカの対日関税の流れを概観する。 2月10日に、鉄鋼・アルミ関税を25%と発表し、続く3月26日に、自...
「第12回 日本研究賞」授賞式及び記念講演会を開催
7月9日(水)、国家基本問題研究所(櫻井よしこ理事長)は、外国人による優れた日本研究を顕彰、奨励する第12回「国基研 日本研究賞」の授賞式及び記念講演会を、東京の内幸町にあるイイノホールで開催。 今回の日本研究賞は、大賞と奨励賞は残念ながら該当がなかったものの、日本研究特別賞が軍事史家のロビン・L・ライリー氏に贈られた。受賞作品は『日米史料による特攻作戦全史 航空・水上・水中の特攻隊記録』(小田...
中国軍事動向月報 2025年6月
1 全 般 6月は、軍の2コ空母編隊の西大西洋遠海訓練や陸軍の着上陸訓練・戦備訓練等、訓練の活発化が確認された。 台湾周辺においては顕著な活動は確認されなかったが、金門周辺海域での中国海警によるパトロール常態化に引き続き、東沙海域においても本年に入り月1回程度の海警船による制限水域進入が定例化されつつあり、東沙周辺での中国公船によるプレゼンスを常態化させようとしている。 日本周辺では...
『国基研チャンネル』令和7年7月2日
第581回 中国海軍空母編隊の西太平洋遠海訓練 中国海軍の空母「遼寧」「山東」が西太平洋で訓練を行ないました。第2列島線まで活動の範囲を広げる中国海軍に、日本は対処できるのか。中川研究員が訓練について詳しく解説します。 中川真紀 国基研研究員 ...
総合安全保障プロジェクト メデイア向け報告会 中川真紀・国家基本問題研究所研究員/大澤淳・中曽根平和研究所上席研究員
今月の総合安全保障プロジェクトの月次報告は、中川真紀・国基研研究員による「最近の中露軍事協力とその影響」と「2個空母編隊の西太平洋遠海訓練」の2本と、大澤淳・中曽根康弘世界平和研究所上席研究員による「狙われる情報空間 中露の認知戦と影響力工作」という構成で実施した。 第1部で中川研究員は、進展著しい中露連携の軍事面の実態について画像を利用して報告し、続いて第2部で大澤上席研究員は、中露連携の...
「トランプ政権の評価:前例のない即断即決」 フレッド・フライツ・元米国家安全保障会議首席補佐官
6月27日、第一次トランプ政権で国家安全保障会議の首席補佐官兼事務局長を務めたワシントン・グローバル戦略グループ(WGSG)共同代表のフレッド・フライツ氏が来所した。昨年に続き2度目の来訪になるが、今回も他の誘いを後回しにするほど楽しみにしていたと言う。 フライツ氏は、トランプ政権と関係が近く政策にも精通している。イラン核施設攻撃を含めた政策決定の意味などを解説し、その後、幅広く意見...
『消費税の重大欠陥:正しい貨幣観に基づく財政・金融政策へ』 桜内文城・元衆議院議員
桜内文城・元衆議院議員は6月20日、国家基本問題研究所の企画委員会で、「消費税の重大欠陥」と題し、消費税の日本経済に対する悪影響などについて、櫻井よしこ理事長をはじめ企画委員らと幅広く意見交換をした。 桜内氏の発言内容は概略次のとおり。 【概要】 〇見過ごせない雇用への悪影響 国際的に付加価値税をかける国は多い。付加価値税の計算方法は、課税売上高に10%をかけ、そこから仕入...
中国軍事動向月報 2025年5月
1 全 般 5月1~5日の労働節休暇後、各部隊の訓練が活発化している。陸軍ヘリによる海上低空飛行訓練や海軍のデータリンクによる視程外射撃訓練などが確認された。また、着上陸訓練場にて水陸両用車の海上運航を行っている報道が増加し、現時点では単車の操縦及び小隊単位の海上機動を主に訓練している段階と見られる。 台湾に対しては、台湾当局が黄海・東シナ海・台湾海峡・南シナ海に海軍・海警あわせて50~7...