2026年9月の記事一覧
米中関係の基礎に「尊重」追加の意味は何か 冨山泰(国基研企画委員兼研究員)
9月の米中首脳会談の結果で私が注目したのは、両国の新たな関係を表現するものとして前回5月の会談で中国が提案し、米国が受け入れた「建設的な戦略的安定関係」の条件に「尊重」という言葉が追加されたことだ。米中関係で「尊重」と言えば、中国が主張する「核心的利益の尊重」がすぐに思い浮かぶ。中国が「核心的利益のうちの核心」と位置付ける台湾問題で、トランプ米大統領が中国の利益を尊重するとの言質を取られた可能性が...
拉致問題でもっと海外への情報発信を 荒木和博(特定失踪者問題調査会代表)
筆者は9月15日から19日まで、特定失踪者家族会の吉見美保副会長、森本美砂事務局次長、宮澤新平会員と共にジュネーブを訪問した。主たる目的は国連人権理事会の強制的失踪作業部会で特定失踪者(北朝鮮に拉致された可能性の排除できない失踪者)の家族が陳述することだが、それ以外にも国連や非政府組織(NGO)の関係者らに面会し、18日には市内のホテルでYouTubeライブを併用した懇談会も開催した。慌ただしかっ...
対立持ち越した中印首脳会談 近藤正規(国際基督教大学上級准教授)
新興国グループ「BRICS」首脳会議に出席するため、中国の習近平国家主席が約7年ぶりにインドのニューデリーを訪問し、9月12日にモディ首相と会談した。BRICS首脳会議では、米国などによる一方的な制裁への批判や、国連改革、多極化の推進などが打ち出され、中国にとっては、米国中心ではない国際秩序の構築を訴える場となった。しかし、中印首脳会談は、関係改善に向けた前向きなものであったものの、国境問題や貿易...





