2012年12月の記事一覧
「安全運転」だけの内閣でいいか ー 評論家、拓殖大学大学院教授・遠藤浩一
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121227/plc12122703080003-n1.htm...
新政権は拉致問題解決に総力結集を
拉致被害者の横田めぐみさんは「1994年に死亡した」と北朝鮮は言い続けるが、実は2007年当時生存していた。 拉致問題解決を目指す日本政府、家族会、救う会などは全て、拉致被害者全員の生存を確信して活動中だが、いままためぐみさんの生存情報が伝えられた。その証言が報告されたのは12月14日、東京で行われた国際セミナー、「北朝鮮・拉致被害者最新情報と救出戦略」でのことだった。証言者の李英秀...
金正恩体制はミサイル発射で深刻な負の影響を受ける 櫻井よしこ
金正恩体制はミサイル発射で深刻な負の影響を受ける 櫻井よしこ 12月12日午前9時40分ごろ、北朝鮮が長距離弾道ミサイルを北西部の東倉里(トンチャンリ)から発射した。予告通りの軌道を通過して、衛星「光明」を「予定の軌道に乗せた」とし、北朝鮮は「衛星打ち上げ」に成功した旨、発表した。 ミサイル発射の前日、どのメディアもいっせいに、北朝鮮がミサイルを発射台から取り...
福島復興を妨げる『1ミリシーベルト神話』 櫻井よしこ
福島復興を妨げる『1ミリシーベルト神話』 櫻井よしこ 民主党政治の3年余を問う12月16日の衆議院選挙を目前にして、福島は依然として苦しんでいる。3・11から1年と9ヵ月、福島第一原発(1F)の立地する双葉町、隣の浪江町と富岡町はいずれもまだ大部分が警戒区域であり、一時帰宅は可能だが、誰も住んでいない。大熊町は10日に警戒区域が解除されたが、中心部は依然として立...
「日本健全化」の第一歩が始まる 田久保忠衛
「日本健全化」の第一歩が始まる 杏林大学名誉教授・田久保忠衛 少なくとも自民党幹部は勝って奢(おご)らず、敗者の民主党に対しても部分的政策協議に応じたい、と相手を尊重する武士道的態度は示していた。安倍晋三総裁は首相就任後に訪米すると明言した。戦後最大の困難と称していい国際情勢の中で打つべき手の優先順位を知っているからだろう。総選挙は手段であって、結果を利用して国家の再建...
大目標を共有する勢力の結集が衆議院議員選挙後の大きな課題 櫻井よしこ
大目標を共有する勢力の結集が衆議院議員選挙後の大きな課題 櫻井よしこ 12政党が林立する衆議院議員選挙が眼前に迫っている。各政党の名前や各党の政策の詳細も不確かなまま、投票する人は少なくないだろう。 そんな中、12月6日の各紙は選挙予測を報じた。大筋において自公が過半数を取り、民主が100議席を割り得るとの見方だ。小選挙区制では信頼を失った党は議席を激減させられるが...
韓国大統領選を左右する秘密会議録 櫻井よしこ
韓国大統領選を左右する秘密会議録 櫻井よしこ 12月19日に迫った韓国大統領選挙が、33年前に暗殺された朴正煕元大統領と3年半前に自殺した盧武鉉前大統領の弔い合戦の様相を見せている。韓国の保守勢力が本来の問題意識を取り戻し、北朝鮮寄りの左派勢力と戦う構図が生まれていると言ってよいだろう。 大統領選挙は朴槿恵氏と文在寅氏の一騎打ちである。保守と見做されている与党セ...
『TBS映像事件』はテレビ等の偏向報道を示唆してはいないか 櫻井よしこ
『TBS映像事件』はテレビ等の偏向報道を示唆してはいないか 櫻井よしこ ネットを見なければわからないニュースがある。その中でもごく最近驚いたのが、TBSによる悪質としか言えない映像の「誤使用」である。 11月16日放送の、みのもんた氏の「朝ズバッ!」で、痴漢事件で逮捕されたNHKのアナウンサーの件を報道する映像の中に、安倍晋三自民党総裁の笑顔がごく短い時間入れ込まれ...
中国の脅威を前に国防軍の必要性 櫻井よしこ
中国の脅威を前に国防軍の必要性 櫻井よしこ 12月16日の衆議院選挙は、日本周辺に押し寄せる危機に、自主独立国としての日本が如何に対処するか、その基本方針を問う選挙であってほしい。各政党は経済やエネルギー問題とともに、わが国の国防体制の脆弱性を是正する方途を語らなければならない。しかし、民主党も一部メディアも自民党と安倍晋三総裁の「国防軍創設」論への批判を強めながら、国防...
3年前の失敗繰り返さぬために 遠藤浩一
3年前の失敗繰り返さぬために 評論家、拓殖大学大学院教授・遠藤浩一 選挙というものは、人間の弱点を体現している。 この世に完全無欠な人間はいない。間違いだらけの人間の意思を集約した「民意」なるものは、したがって無謬(むびゅう)ではない。 ≪問われる有権者の「反省」≫ 民意にも、いや民意であるがゆえに、過誤があることを前提として、選挙という民主主義の装置...
再選後初の外遊先をタイ、ミャンマー、カンボジアとしたオバマ外交の真意 櫻井よしこ
再選後初の外遊先をタイ、ミャンマー、カンボジアとしたオバマ外交の真意 櫻井よしこ 再選されたオバマ大統領がタイ、ミャンマー、カンボジアの三カ国を、再選後初の外遊先として選んだことの意味を考えてみる。 新聞には大統領がアウンサン・スーチー氏の肩を抱いて微笑する写真が掲載され、この一葉の写真そのものが非常に大きな政治的メッセージとなった。それはオバマ政権は二期目も、アジア・太...
「文明の衝突」避ける古典の寛容 平川祐弘
「文明の衝突」避ける古典の寛容 比較文化史家、東京大学名誉教授・平川祐弘 ■「文明の衝突」避ける古典の寛容 カトリック宣教師が来た桃山時代も、プロテスタント宣教師が来た明治以降も、西洋人の日本理解は、キリスト教的西洋優位の視点からなされた。戦後、北米の日本研究をリードしたライシャワーもノーマンも宣教師の息子だから、同傾向の価値判断を下した。 ≪ダンテとボッカッチョの違い≫ ...