公益財団法人 国家基本問題研究所
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今週の直言
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2014.09.01
【第262回】幾重にも歪んだ外務省の「性奴隷」弁明
島田洋一  国際法における「奴隷」概念の変遷を、包括的な概論書『オックスフォード・ハンドブック 国際法の歴史』(オックスフォード大学出版会)で調べていて、視線が一点に釘付けになった。同時に、「やはり」「何と愚かな」という言葉が口をついて出た。奴隷売買者(Slavers)と題した節に、「いつ奴隷貿易および奴隷化が慣習国際法違反とされるに至ったかを確定するのは難しい」との記述があり、その脚注に、国家の代表が慣習法の存在に否定的な .... <続きを読む>
今週の直言
2014.08.25
【第261回】胡錦濤と組んだ習近平の権力闘争
野口東秀 中国の習近平政権による反腐敗キャンペーンの嵐は、密告が大手を振った文化大革命さながらだ。習にとってこのキャンペーンは、権力基盤を固める一方、邪魔な分子や反習勢力を排除する意味合いが強く、権力闘争と連動していることは明白だ。しかし、共産党一党独裁体制を維持する以上、抜本的な腐敗一掃は不可能である。●江沢民派を一掃 習は、江沢民(元党総書記)派の重鎮で元政治局常務委員の周永康、同じく江沢民派の元軍事委副主席徐才厚を既に血祭りに上げ、 .... <続きを読む>

「河野談話」の検証はまだ終わっていません 読売,毎日,産経,日経に意見広告

提言

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【第260回】昭和20年夏の朝日新聞
斎藤禎 「日本人である。みんな日本人である。(略)群衆の中から歌声が流れはじめた。『海ゆかば』の歌である。(略)民族の声である。大御心を奉戴し、苦難の生活に突進せんとする民草の声である。日本民族は敗れはしなかつた。」敗戦の翌日、昭和20年8月16日の朝日新聞は、前日の皇居前広場の光景をこう伝えた。当時の新聞は、不足する用紙事情で新聞紙表裏の2ページ建てだった。だが、報道すべきニュースはあまりにも多い。

【第259回】権力闘争だけで説明できない中国の反腐敗運動
富坂聰 7月26日、中国は元共産党中央政治局常務委員で情報・司法・公安部門を統括する中央政法委員会書記だった周永康(本名は周元根)の起訴を正式に発表した。周は昨年12月に当局の監視下に置かれたとされる。公表の遅れには反腐敗キャンペーンを指揮する習近平(党総書記・国家主席)の逡巡があるのではとの憶測を生んでいただけに、「虎(大物)もハエ(小物)も叩く」と公言していた習の有言実行ぶりが際立つ結果となった。