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2015.02.02 (月) 印刷する

【詳報】 国際シンポジウム 「戦後70年――国際政治の地殻変動にどう対処するか」

国際シンポジウム/平成26年12月25日/よみうり大手町ホール


インドのチェラニー教授は、「中国に感謝したい」と述べました。しばしば国境を侵す中国の脅威に国民の目が覚めたからです。
「押しつけられた憲法を改正することもできない日本に何ができるのか」という挑戦的な問いかけもあり、日本に対する「もどかしさ」はアメリカのウォルドロン教授とも共通のものがありました。
今、中国の膨張主義は周辺諸国を脅かせ、アジアにとっては戦後最大の危機に直面しています。
日本もいいかげんに目を覚まし、自分の国は自分で守るという覚悟を持って対峙していくことが大事だと、改めて感じさせられたセッションでした。

【登壇者略歴】

櫻井よしこ
ジャーナリスト。ハワイ大学卒業(アジア史専攻)。クリスチャン・サイエンス・モニター紙東京支局員、アジア新聞財団デプス・ニューズ東京支局長などを経て、1980年から96年まで日本テレビ「NNNきょうの出来事」のニュースキャスター。以降、フリージャーナリストとして活躍。2007年にシンクタンク国家基本問題研究所を設立し、理事長に就任した。「21世紀の日本と憲法」有識者懇談会(通称、民間憲法臨調)の代表も務めている。薬害エイズ事件を論じた『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』で95年に大宅壮一ノンフィクション賞、98年に菊池寛賞、2007年にフジサンケイグループの正論大賞をそれぞれ受賞。主な著書は『日本の勝機 ―米中韓の変化に果敢に向き合え―』、『日本国の復権』、『議論の作法』など。

田久保忠衛
杏林大学名誉教授。法学博士。1956年早稲田大学法学部卒。時事通信社でハンブルク特派員、那覇支局長、ワシントン支局長、編集総務兼外信部長、米国ウッドローウィルソン国際学術研究所客員研究員、海外事業室長兼解説委員、編集局次長兼解説委員などを歴任。84年杏林大学社会科学部教授(国際関係論、国際政治学)、92年より社会科学部長、93年より大学院国際協力研究科長を兼任、2002年から総合政策学部および大学院国際協力研究科客員教授、10年杏林大学名誉教授。07年国家基本問題研究所設立に伴い副理事長に就任。産経新聞新憲法起草委員会委員長を務めた。97年フジサンケイグループの第12回正論大賞を受賞。2006年第67回文藝春秋読者賞受賞。主な著書は『戦略家ニクソン』、『米中、二超大国時代の日本の生き筋』、『国民の憲法』(共著)、『憲法改正、最後のチャンスを逃すな!』など。  

アーサー・ウォルドロン
ボストン生まれ。アジア、特に中国史、戦略研究が専門。数多くの学術論文を発表、20冊余の本を執筆、編集、寄稿しており、そのうち2冊は中国語で書かれている。1997年からペンシルベニア大学歴史学部国際関係の教授を務めている。全寮制の私立タフト校(米コネチカット州)、ウインチェスター・カレッジ(英国)を経て、71年、ハーバード大学を首席で卒業。81年には歴史学博士号を取得した。首都ワシントンにある国際評価戦略センターを創立、副理事長に就任。アメリカン・エンタプライズ公共政策研究所(AEI)の前アジア担当責任者、アメリカ中国研究協会理事、ジェームズタウン財団理事、外交問題評議会(CFR)評議員などを務めている。米海軍大学やプリンストン大学で教壇に立ち、ブラウン大学で非常勤教授、2003年から一年間、ベルギーのルーバン大学の客員教授を歴任した。中国、日本、台湾、フランス、英国、旧ソ連で研究活動に従事したことがあり、中国語、仏語のほかロシア語にも堪能。連邦議会の米中経済安全保障調査委員会の創設メンバーでもある。米中央情報局(CIA)の中国での活動を評価する特別委員会の外部専門家12人の一人である。88年に結婚、二人の子息がいる。

ブラーマ・チェラニー
所属する政策研究センターはニューデリーに本部を置くインドの民間シンクタンク。専門は国際安全保障、軍備管理問題。軍備管理問題で博士号取得。2000年1月までインド政府の国家安全保障会議(NSC)顧問として、外部専門家から成る国家安全保障諮問委員会の対外安全保障グループ座長を務めた。その後、最近までインド外相の政策諮問グループの一員だった。米国のハーバード大学、ブルッキングズ研究所、ジョンズ・ホプキンズ大学高等国際問題研究大学院(SAIS)や、オーストラリア国立大学で役職を歴任した。著書に『アジアのすさまじい力―中国、インド、日本の興隆』、『気候変動の最前線にて―国際安全保障への影響』(共著)などがある。インターナショナル・セキュリティー、オービス、サバイバル、ワシントン・クオータリー、セキュリティー・スタディーズ、テロリズムの各誌に研究論文を執筆。インターナショナル・ヘラルド・トリビューン、ウォール・ストリート・ジャーナル、ジャパン・タイムズ、アジア・エイジ、ヒンドゥスタン・タイムズ、タイムズ・オブ・インディアの各紙にコラムを定期的に寄稿している。

 

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◆ シンポジウムのポイントを解説 今週の直言 「安倍首相は日本のチャーチルたれ」

14.12.25-1
 
14.12.25-2
 

 
14.12.26 読売新聞(s)
平成26年12月26日付 読売新聞(朝刊)
 

15.01.27産経新聞17s
15.01.27産経新聞16s

平成27年1月27日付 産経新聞17面・16面