国家基本問題研究所は2月3日、東京・内幸町のイイノホールで、「原子力規制委員会に問う-観念的安全論を排せ」と題した月例研究会を開催した。櫻井よしこ国基研理事長が司会、パネリストとして下村博文・前文部科学大臣、鈴木実・京都大学粒子線腫瘍学研究センター教授、奈良林直・北海道大学大学院工学研究院教授の三氏が登壇、原子力規制委員会や我が国の原子力政策の今後について議論を展開した。
会場は会員を中心に約450人が詰めかけ満席となった。
登壇者からは、「出力が豆電球」ほどの実験用原子炉に対しても商業用原発並みの対策を求めたり、何十万頁にも及ぶ書類の提出を求めるなどの規制委の非合理的な姿勢に疑問を投げ、日本の将来のために原子力に関する人材育成や、技術の継承を求めた。
後日、「国基研だより」やホームページで月例会詳報を掲載する予定です。
(文責 国基研)
(左から 櫻井よしこ理事長、下村博文前文部科学大臣、鈴木実京都大学粒子線腫瘍学研究センター教授、奈良林直北海道大学大学院工学研究院教授)