公益財団法人 国家基本問題研究所
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2026.09.07 (月) 印刷する

中国軍事動向月報 2026年8月

1 全 般
8月は訓練最盛期に入り、各軍で着上陸演習や実弾演習が多く確認された。

海南島東坡着上陸訓練場では海軍揚陸艦に加え、少なくとも14隻の民間船舶が参加する大規模な着上陸訓練が確認された。同訓練では、着上陸部隊が駐屯地から遠方に移動し、複数の海岸や港湾から 乗船する等、初動を秘匿し、奇襲的侵攻能力強化を企図したものだった可能性がある。

また、ユーシェン級揚陸艦4番艦が総合訓練評価に合格し、正式に作戦序列に編入され、戦備当直に上番できるようになる等、戦力整備も進めている。

6月から開始された海警による台湾東方海域での法執行パトロールは8月も継続した。台湾東方編隊海警船2隻は8月17~25日にかけて日本EEZ内で活動した中国海洋調査船「向陽紅03」を護衛しており、南西諸島南方の日本EEZ内で海警船2隻が法執行パトロールと称して常駐する状況が常態化しつつある。

軍事交流では、董国防相が3月のベトナム、4月のカンボジア、7月のタイ、ブルネイに引き続き、東ティモールとインドネシアを訪問した。ASEAN11ヶ国のうち、6か国を訪問し、各国で南シナ海問題を議題として取り上げ、同問題は当事者国間の二国間交渉で解決すべきとの方向に誘導していると見られる。南シナ海問題でASEANが結束して中国に対抗するのを妨害し、フィリピンを孤立させようとする中国の取り組みの一環である可能性がある。

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