月例研究会/令和元年9月4日/東京・内幸町 イイノホール
危機に立つ日韓関係をテーマに「月例研究会」が行われたのは、9月4日のことだった。この時は、曺国氏が法相に就任(もちろん電撃辞任も)していず、文政権下の検察の動きも変転きわまりないものだった。それ以来、約3ヵ月の時間が経過した。にもかかわらず、三人の泰斗による韓国情勢分析は今に至るもまったく古びていない。櫻井理事長の言うがごとく、「気持ちは熱く、議論は事実に基づいて冷静に」討論が進められたからだろう。
櫻井よしこ 今日もこんなにたくさんの方がおいでくださいました。ありがとうございます。
今日は、日本にとって歴史上から見ても関わりが深く、我が国の運命を大きく変えてしまうかもしれない朝鮮半島問題について議論をしたいと思います。このところ、朝鮮半島問題についての日本における報道は、いろいろ加熱しています。しかし、ここは熱い気持ちで、しかも冷静に、事実を中心に、一体、あの国で何が起きているのかということを議論していきたいと思います。
登壇者をご紹介しましょう。まず、西岡力さんです。ご存じのように、西岡さんは国基研の研究員であり、麗澤大学・モラロジー研究センターでも教えておられます。
その次に、鄭大均先生です。鄭先生は日本で生まれ、そして、朝鮮半島、韓国で時間を過ごされ、何年か前に日本国籍をとられました。二つの国を眺めているそのお立場から、有意義なコメントがいただけると思います。
そして、もうお一方、洪熒さんです。洪さんはもともと韓国の軍人でいらっしゃいました。東京の韓国大使館の公使も務めておられて、今は『統一日報』という新聞の主筆を務めています。
朝鮮半島は、韓半島とも言いますが、明らかに今、内戦状態です。私たち国家基本問題研究所は、もうずっと前から、韓国の中では内戦が勃発しているという見地から、さまざまなメッセージを出してきました。そして今、それが、誰の目にも明らかなほど激しくなっています。その一つのきっかけが、髪の長い、ホストクラブのホストのような曺国さんという方のスキャンダルが発覚したことです。曺国さんは、次期法務大臣という位置付けです。法務大臣になるかどうか、まだ分かりませんが(注:のち九月九日に任命され、十月十四日に辞任)、彼のスキャンダルが出てきたことで、今の文在寅政権の体質が、非常に俗な形、分かりやすい形で明らかにされつつあると思います。
この韓国から、西岡さんは、今日(九月四日)帰ってきました。そして、鄭大均さんは、一昨日帰ってきました。そして、洪先生は、先週帰ってきました。お三方にまずレポートをいただいて、そこから議論をしていきたいと思います・・・
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動画
「危機に立つ日韓関係」
令和元年(2019年)9月4日
国基研だより
【会員限定】 「危機に立つ日韓関係」掲載
会報 令和元年(2019年)12月号 通算第67号