公益財団法人 国家基本問題研究所
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2024.08.07 (水) 印刷する

中国軍事動向月報 2024年7月

1 全 般
陸軍の民間船との着上陸訓練や海軍の実射・遠海訓練等、軍種毎に訓練を高度化させ、積み上げを継続している。更に海空軍はロシア(以下、露)との海上共同パトロール、海上共同演習、共同空中戦略パトロールを実施、その行動範囲を拡大すると共に中露軍事協力の継続をアピールし、米国等を牽制した。

台湾に対しては、台湾の漢光演習40号に先立ち、台湾南東にて空母「山東」も参加する海空協同訓練を実施し、1日当たりの台湾海峡中間線超えの軍用機が56ソーティーと本年最大数になる等、圧力を強化した。

日本に対しては、6月に尖閣巡航編隊4隻すべてを砲搭載船としたが、7月以降もこれを継続する等、上げたエスカレーションラダーを維持した。また、日本周辺におけるUAVの飛行が4回、複数の艦艇による宗谷・津軽・大隅海峡及び与那国・台湾間、沖縄・宮古間の通過が確認される等、情報収集も活発化させている。