宮本雅史の記事一覧
土地規制法案は外資監視の第一歩に過ぎない 宮本雅史(産経新聞編集委員)
政府は3月26日、自衛隊施設周辺や国境離島など、安全保障上重要な土地の取引を調査し、外国資本の不適切な利用が明らかになれば規制するという土地利用規制法案を閣議決定した。今国会で成立させ、2022年度からの施行を目指すという。 これまでの政府の対応と比べると、大きな一歩を踏み出したといえるが、法案作成に当たって、公明党が「私権の制限」「経済活動の制限」につながるとして慎重な姿勢を見せ、結果、...
富坂氏の「国土買収」擁護にひと言 宮本雅史(産経新聞編集委員)
拓殖大学海外事情研究所の隔月誌「海外事情」の7・8月号で、同大教授の富坂聡氏が中国資本による国土買収について、「土地を買い占めているのは日本の乗っ取り計画だ、と騒ぐ暇があるなら、なぜ、土地を活用しないのか」「何もしなければ、北海道にずっと不毛の空き地が残るばかりだ」と述べている。 もっともらしい論に聞こえるが、富坂氏は国土が外国資本に買収されることの根本的問題を、一般的な経済行為とすり替えて...
国会議員や官僚の重国籍は法で禁止明記せよ 宮本雅史(産経新聞編集委員)
「国籍」とは一体何だろうか?こんな質問をすると「何を今さら」と嘲笑されそうだが、蓮舫民進党代表の二重国籍問題は、我々日本人に改めて、国籍の何たるかを考えさせる機会を与えた。 単一民族である日本人は、出生と同時に日本国籍を得られる。そのため、国籍の持つ意味合いを深く考えて来なかったのではないか。 「国籍」を得るとはどういうことか?国籍を得るということは、言い換えれば「どの国に忠誠心を誓うか...