2026年4月の記事一覧
イラン戦争が招く地政学の衝突 湯浅博(国基研企画委員兼研究員)
トランプ米政権の対イラン戦争は、地域戦争の概念を超えて、戦略的要衝であるチョークポイント(海上交通が集中する隘路)を支配できるかが戦争と世界経済の行方を占うことになった。イランは経済動脈であるホルムズ海峡を遮断して、世界のエネルギー市場を「人質化」した。これに対して米国は、海峡の「逆封鎖」(イランの海上封鎖)でイラン経済を締め上げ、中東原油に依存する中国も揺さぶってイランを交渉に引きずり出す狙いも...
政府は準備のできた全原発を再稼働させよ 奈良林 直(北海道大学名誉教授)
イランの核兵器開発阻止を目的の一つとする米国とイスラエルの軍事攻撃に対し、イランがホルムズ海峡の事実上の封鎖などで反撃、石油や天然ガスの海上輸送に支障を来している。それに対してトランプ米大統領がイランを海上封鎖し、イランの石油輸出を止めたことで、事態はさらに悪化した。エネルギー源の多くを中東原油に頼る日本の脆弱性がイラン戦争で改めて露呈した。 石油・ガスの輸送回復に半年 4月17日の国...
憲法審査会の進捗を期待する 西 修(駒澤大学名誉教授)
衆参両院で憲法審査会が始動したのは、2011(平成23)年10月11日である。それから2025(令和7)年12月17日に終了した臨時国会まで、衆議院憲法審査会は166回、参議院憲法審査会は105回、合計271回開催された。また2011年度から2024年度までに計上された総経費は、衆議院で23億1122万円、参議院で16億5983万5000円、合計39億7105万5000円に及ぶ。はたしてこれだけの...
終戦後の掃海に「もがみ」型護衛艦派遣を 太田文雄(元防衛庁情報本部長)
中東を管轄する米中央軍司令部は11日、アーレイ・バーク級駆逐艦である「フランク・E・ピーターソン」と「マイケル・マーフィー」の2隻(母港はハワイのパールハーバー)がホルムズ海峡における機雷の完全除去任務の一環として同海峡を通過したと発表した。水中ドローンも追ってこの任務に加わるとしている。中央軍司令官のクーパー海軍大将は「(ホルムズ海峡に)新しい通航路を確立するプロセスを開始した」と強調した。 ...





