公益財団法人 国家基本問題研究所
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2011.09.29 (木) 印刷する

国基研代表団と国会議員団が訪印

国家基本問題研究所の代表団は平成23年9月19日から23日まで、超党派国会議員団と共に、インドの首都ニューデリーおよびチベット亡命政権のあるインド北部のダラムサラを訪問しました。


安倍晋三元首相

ニューデリーでは20日、有力シンクタンクのインド世界問題評議会(ICWA)と国基研の共催セミナーで安倍晋三元首相が講演し、インド海軍と海上自衛隊の関係強化を呼び掛けました。この講演はインディアン・エクスプレス、タイムズ・オブ・インディア、パイオニアなどインド各紙とPTI通信によって報道され、大きな反響を呼びました(講演テキストは別掲)。


ダライ・ラマ法王


左から4番目 ロブサン・センゲ首相

ダラムサラでは22日、チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世のほか、8月に就任したばかりのロブサン・センゲ首相、ディキ・チョヤン情報・国際関係相(外相)ら亡命政権要人と会談し、チベット人が求める普遍的価値である自由や人権の重要性について意見が一致しました。ダラムサラ行きには、櫻井よしこ理事長ら国基研メンバーと、自民党の下村博文衆院議員、山谷えり子参院議員が参加しました。

これに先立ち安倍元首相ら国会議員団は20日、ニューデリーでインドのマンモハン・シン首相と会談し、軍備増強を続ける中国の脅威などについて意見を交換しました。会談では、インド海軍と海上自衛隊の連携を密にすべきことで基本的に一致。シン首相からは、福島第一原発事故の影響で停滞している日印原子力協力交渉を促進してほしいとの要望が出されました。

安倍元首相は22日に、インド与党国民会議派の次世代指導者ラフル・ガンジー書記長とも個別に会談しました。

会談の様子1
会談の様子2

 
国基研代表団と国会議員団は、ニューデリーで20日にインドの野党人民党の重鎮アドバニ議会団長、21日にアントニー国防相とも会談しました。


中央 アシュワニ・クマール計画・科学技術担当閣外相

21日夜には、アシュワニ・クマール計画・科学技術担当閣外相主催の夕食会に出席しました。さらに、インドを代表する戦略家ブラーマ・チェラニー政策研究センター教授や、ジャヤデバ・ラナデ元官房副長官とも会い、中国への対応などについて意見を交換しました。

このほか国基研代表団は、シンクタンクのビベカナンダ国際財団(VIF)の本部(ニューデリー)を訪れ、日本とインドの安全保障協力に関する共同研究に着手し、2013年春をめどに共同提案をまとめることで合意しました。

インド訪問の参加者は次の通り。
国会議員 安倍晋三(自民、衆院)、加藤勝信(自民、衆院)、長尾敬(民主、衆院)、衛藤晟一(自民、参院)(以上、ニューデリーのみ)、下村博文(自民、衆院)、山谷えり子(自民、参院)
国基研 櫻井よしこ(理事長)、田久保忠衛(副理事長)、石川弘修、島田洋一、冨山泰(以上、企画委員)
カメラマン 浅岡敬史 (了)