サイバーセキュリティの専門家・松原実穂子氏は、1月17日、国家基本問題研究所の定例企画委員会でゲストスピーカーとして、サイバーセキュリティの問題について語り、その後、櫻井よしこ理事長をはじめ企画委員らと意見を交換した。
松原氏は、昨年出版した著書『サイバーセキュリティ 組織を脅威から守る戦略・人材・インテリジェンス』(2019.11.20 新潮社)の中でも述べているように、サイバー脅威が格段に高まっている現状を認識し、わが国も欧米各国並みに対策を強化すべきであるとした。
また、ITがこれだけ日常生活、ビジネス活動、安全保障に組み込まれている今、一般人であってもサイバー脅威への意識を高めることが求められている。専門家が、一般人向けのかみ砕いた発信を心掛けると同時に、手洗いやうがいの公衆衛生と同じように、サイバー攻撃対策を社会で習慣化づけることが必要である。
さらに、多層的な防御体制を構築するだけでなく、サイバーセキュリティの人材へのさらなる投資も重要だと訴えた。
(文責:国基研)