平成23年6月10日(金)研究所会議室にて、津金昌一郎国立がん研究センター予防研究部長と「放射性物質と発がん」について意見交換を行いました。津金部長は「放射線量100ミリシーベルト(mSv)以上では、線量に応じて発がんリスクが増大するものの、1000 mSv程度までは、喫煙、飲酒、運動不足など生活習慣によるリスク増大と同程度」であり、「100mSv以下ではリスク増大があるかないか不確かで、あるとしてもかなり小さい」と説明しました。そのため、線量をゼロに近づけようとして住民を避難させることは、避難によるデメリット(健康への影響、心理的影響)も考慮して慎重に判断する必要がある、と指摘しました。