国基研は6月7日、柯文哲主席率いる台湾民衆党一行の来訪を受け、櫻井よしこ理事長をはじめ企画委員と両岸問題などに関し幅広く意見交換をした。
今回の訪問は、柯文哲党首をはじめ台湾民衆党一行が訪日する機会に、わが国の代表的研究機関の一つとして当研究所を指名し、実現したものである。一行には20を超えるメディアが随行し、その注目度の高さが覗えた。
櫻井よしこ国基研理事長及び柯文哲党首の挨拶の後、早速質疑応答が行われた。
会議の冒頭、櫻井理事長は3.11東日本大震災の時の台湾民衆による多大な支援に謝意を表すと、柯党首は日本のコロナワクチン支援に感謝の意を示した。
櫻井理事長は、改めて柯党首に民衆党としての対中観を問うと、柯党首は、同じ第1列島線に所在する日本と台湾の戦略的環境は近く、仮に中国が一線を越えた場合の台湾国内の備えを万全にすることが必要だが、そうなる前に、両岸には対話の促進が急がれると応じた。
加えて、安倍元総理の言葉を引用しつつ、「美しい台湾へ」と言及していたことが印象的であった。
残念ながら時間の制約があり、十分とは言えないまでも、台湾の次期総統選候補者から直接話を聞く機会は貴重であり、国基研としても得るものがあった。
今後も親交を継続し相互に理解を深めることを確認し意見交換を終了した。
(文責 国基研)