公益財団法人 国家基本問題研究所
https://jinf.jp/

最近の活動

  • HOME
  • ニュース
  • 武力紛争と法律の役割 黒澤聖二・海上幕僚監部首席法務官
2013.08.30 (金) 印刷する

武力紛争と法律の役割 黒澤聖二・海上幕僚監部首席法務官

 防衛省の黒澤聖二・海幕監部首席法務官は8月30日、国家基本問題研究所で「武力紛争法と法律戦」と題して講演、同研究所の企画委員と意見交換を行った。
 黒澤・首席法務官は83年防大卒後、、米タフツ大フレッチャー法律外交大学院や杏林大学でも勉学を続けるなど武力紛争と法律についてのベテラン研究者。戦時国際法と国際人道法との関係、軍事的必要と人道とのバランス、戦争犯罪と処罰、軍事作戦の合法性と正当性など広範な問題について語った。特に中国のいわゆる三戦―与論戦、心理戦、法律戦―の中の法律戦に言及、領海法や海洋法の独自解釈(たとえば自国の排他的経済水域EEZでの軍事活動を不可とする)などにみられるように、中国は国際法や国内法を駆使して「自らの自由を確保し、敵を圧迫する攻勢手段」を取っている、と指摘した。(文責・国基研)

 

13.8.30