公益財団法人 国家基本問題研究所
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2024.07.03 (水) 印刷する

中国軍事動向月報 2024年6月

1 全 般
3月下旬以降、各教育隊で訓練を受けていた2024年上半期入隊の隊員が新隊員教育を終了し、部隊に配置された。部隊においては、着上陸訓練・機動訓練等の規模が拡大しており、訓練最盛期に向けて演練を積み重ねている段階である。

ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が保有核弾頭数の推計値を発表、中国の核弾頭総数は昨年より90発増加し500発、内24発が初めて配備と評価された。

対外行動に関しては、中国海警船が南シナ海セカンドトーマス礁でフィリピン(以下、比)船舶に対して臨検を実施し、その際比軍人が負傷する等、対応を強硬化させている。

日本に対しては、6月上番の尖閣巡航編隊4隻すべてを砲搭載船(これまでは1隻のみ砲搭載船)とし領海侵入を実施する等、エスカレーションラダーを上げた。また、UAVの奄美大島沖飛行が確認される等、情報収集も活発化させている。