1月28日、都内で《「再調査」から1年半‐全被害者を返せ!緊急集会》と題された北朝鮮による拉致問題に関するシンポジウム集会が開かれた。筆者も出席した。加藤勝信・拉致問題担当大臣はじめ古屋圭司、松原仁、中山恭子の3元拉致担当大臣、西村眞悟元拉致議連幹事長ら政治家や家族会の役員らも参加、報告や訴えを行った。
その場での横田早紀江さんの発言に重要な一節があったが、見た限り報道されていないようなので、ここに紹介しておきたい。
この集会を間違いなく北朝鮮も注目している、との司会の発言を受けたものである。
早紀江さんは、国会で拉致問題が取り上げられている時の議員たちの表情に疑問を持つという。
「(この集会を北朝鮮が注目しているというなら)国会でのやり取りはもっと注目しているはず。しっかりとした表情を見せるべきではないのか」。
確かに、拉致問題で質疑が行われている際、ぼうっとしたり、隣同士で談笑したり、心ここにあらずの体の議員が少なくない。
テレビ中継が入る予算委員会などに限らず、今やすべての委員会審議が衆参両院のサイトでインターネット配信される。
かつて平成9年2月3日、西村眞悟議員が横田めぐみさん事件について衆院予算委で初めて質問した際には、同僚議員(新進党)から、証拠があるのかといった趣旨の野次が飛んだ。北はその声に密かに安堵したろう。
一方、今年1月12日、民主党(新進党の後継政党)の緒方林太郎議員が「安倍首相は拉致を使ってのし上がったのか」云々の質問を繰り返した際、同僚議員席から「もういいよ」程度の野次すら飛ばなかったのはどういうことなのか。岡田克也代表が緒方議員を譴責したという話も聞かない。
自らの国会における振る舞いがいかなる対外メッセージとなっているか、その意識の希薄な議員たちに国会の「舞台」にいる資格はない。
国基研ろんだん
- 2025.12.08
- 防衛力強化を「軍拡」と言うNHK 太田文雄(元防衛庁情報本部長)
- 2025.12.02
- 佐渡の朝鮮人戦時労働「強制」説否定される 長谷亮介(麗澤大学国際問題研究センター客員准教授・歴史認識問題研究会研究員)
- 2025.11.25
- 石垣島の核シェルター準備を視察した 奈良林 直(北海道大学名誉教授)
- 2025.11.12
- 高市政権の「農政復古」 山下一仁(キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)
- 2025.10.21
- 憲法9条解釈と文民条項導入との不可離性再論 西修(国基研理事・駒澤大学名誉教授)
- 2025.10.20
- 高市氏に期待するリアリズム外交 湯浅博(国基研企画委員兼研究員)
- 2025.10.20
- トマホーク供与中止は既定路線かTACOか 織田邦男(麗澤大学特別教授、元空将)
- 2025.10.20
- 文民統制には制服組の信頼も大切 太田文雄(元防衛庁情報本部長)
- 2025.10.17
- 北朝鮮は日朝関係を動かしたい―李イルギュ著『私が見た金正恩』書評 西岡力(「救う会」会長、麗澤大学特任教授)
- 2025.10.06
- 高市政権は公明より維新や国民と連立を 太田文雄(元防衛庁情報本部長)





