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2015.11.09 (月) 印刷する

ドイツリスク「夢見る政治」が引き起こす混乱 三好範英・読売新聞編集委員

 三好範英・読売新聞編集委員は11月6日、国家基本問題研究所の企画委員会において、著書の『ドイツリスク』を題材に講話し、その後意見交換を実施した。
 三好氏は、1982年に読売新聞社に入社し、バンコク、プノンペンおよびベルリン特派員を経て、現在は編集委員である。海外勤務が長く、自身の体験をもとにした著書が本書以外にもある。
 本書はドイツ駐在時代の経験のものであるが、本の題名にもある「ドイツリスク」の意味の説明があった。まず、ドイツ人の発想そのものが時に「夢を見る」こと、すなわち理想主義に陥りやすいために、それが内外に対しリスクとなるということ。次に、日本においては、何でも「ドイツに見習え」という風潮があり、それが時々規定事実かのごとく一人歩きすること。さらに大陸国家としてのドイツが根源的に持つ「東方への夢」、すなわち中国への憧憬、共鳴というものが、米国からの離反、ロシアへの接近という構図の中に見て取れるが、日本人はなかなか気づかないという。
 最後に、世論調査の結果としてドイツ人の抱く対日感情が、中国、韓国に次いで3番目に悪いという事実を示すとともに、一企業であるがVWの排ガス不正問題が引き起こすドイツ不信が及ぼす影響の大きさは無視できないとして、今後ドイツとの関係のあり方に注意を喚起した。(文責・国基研)

15.11.06.2