公益財団法人 国家基本問題研究所
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2019.09.27 (金) 印刷する

時局懇話会の開催

 9月27日(金)国家基本問題研究所は、時局懇話会を開催した。
 櫻井よしこ理事長及び田久保忠衛副理事長との意見交換の場としては、会員の集いが一番大きいが、今回の参加者は宮城や山口など遠方からの方々を含め40名弱という、小規模ながらもなごやかな会である。
 初めに田久保副理事長が、世界情勢に関する現状と今後の行方について、まずは大きな流れをつかむことが大切であること、そこからミクロに目を転じると、より理解が深まるなどの指標を示し、概略の全体像を解説。
 翻って、激動する国際情勢の中、我が国はどうか。
 国というのは政治、経済、軍事力という3つの柱で成り立つところ、経済は一流、政治は普通、でも軍事は零点ではないのかと厳しい注文が。
 そこに、今回の日米同盟に関するトランプ発言を重ねてみる。すると、これがペリー来航で明治維新へ動いた黒船効果のように、憲法改正への弾みになるだろうと。トランプ大統領は、日米同盟の片務性について、日本のために米国の青年が血を流すのと、米国のために日本人は何ができるのかを比較した。このような見方は、多くの米国人の意見を代弁していると受け止めなければならないという。
 ただし、我が国は外圧に頼ることなく、自身の意思と力で憲法を改正し、軍隊を持たない異常な国から、普通の国になるべきだと持論を語った。
 それに対し参加者から、賛同する意見と、関連する質問が多数あり、時間をオーバーしつつも忌憚のない意見交換の場となった。(了)

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