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2022.02.16 (水) 印刷する

【詳報】 第14回 会員の集い シンポジウム「新政権、新国会に問う」

第14回 会員の集い シンポジウム/令和3年11月3日/東京・ホテルニューオータニ 鶴の間

新政権、新国会に問う

「ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い」はともかく、「吉田ドクトリンとは俺の…」と吉田茂元首相が言ったことはない。側近の白洲次郎氏は「吉田にドクトリンなどなかった」と公言している。昨年の総選挙で自民党は、立憲民主党と共産党の「選挙協力」という敵失に乗じて大勝した。が、軽武装・経済大国を唱える岸田首相に、米中対立を軸とする荒波を乗り越えることはできるのか。このシンポジウムは、勢い、自民党のホープ・萩生田大臣に真意を糺すなりゆきとなった。

登壇者略歴

萩生田 光一(はぎうだ こういち)

昭和38(1963)年生まれ。明治大学商学部卒業。大学在学中より議員秘書として政治の世界に入る。平成3年、27才最年少で八王子市議会議員に初当選。その後、東京都議会議員を経て、平成15年、衆議院議員に初当選。自民党青年局長、文部科学部会科学技術選任部会長、党副幹事長を経て、平成20年文部科学大臣政務官就任。その後も自民党筆頭副幹事長、総裁特別補佐、選対事務局長、党筆頭副幹事長、自民党幹事長代行を歴任。国会にあっては予算委員会理事、文部科学委員会理事、内閣官房副長官に就任し、第3次安倍内閣第2次改造内閣、菅内閣で文部科学大臣、令和3年岸田内閣で経済産業大臣に就任。10月31日に行われた第49回衆議院議員選挙で再選(6期目)。

櫻井 よしこ(さくらい よしこ)

ハワイ大学卒業(アジア史専攻)。クリスチャン・サイエンス・モニター紙東京支局員、日本テレビのニュースキャスターなどを経て、フリージャーナリスト。平成19年(2007年)に国家基本問題研究所を設立し、理事長に就任。大宅壮一ノンフィクション賞、菊池寛賞、フジサンケイグループの正論大賞を受賞。「21世紀の日本と憲法」有識者懇談会(通称、民間憲法臨調)の代表を務めている。著書は『赤い日本』『言語道断』『親中派の嘘』『一刀両断』『愛国者たちへ 論戦2018-2019』『問答無用』『韓国壊乱 文在寅政権に何が起きているのか』『朝日リスク 暴走する報道権力が民主主義を壊す』『亡国の危機』など多数。

田久保 忠衛(たくぼ ただえ)

昭和8(1933)年生まれ。早稲田大学法学部卒。時事通信社でワシントン支局長、外信部長、編集局次長などを歴任。杏林大学社会科学部教授(国際関係論、国際政治学)、社会科学部長、大学院国際協力研究科長などを経て、現在名誉教授。法学博士。国家基本問題研究所副理事長。正論大賞、文藝春秋読者賞を受賞。産経新聞社の「国民の憲法」起草委員会委員長を務めた。著書は『戦略家ニクソン』『米中、二超大国時代の日本の生き筋』『憲法改正、最後のチャンスを逃すな』など多数。

有元 隆志(ありもと たかし)

昭和40年(1965年)神奈川県生まれ。学習院大学法学部卒業、昭和64年産経新聞社入社。ワシントン特派員、政治部次長、編集局副編集長、政治部長を歴任。現在、産経新聞正論調査室長に加え、フジサンケイグループの理論的支柱である月刊誌『正論』の発行人を務める。主な著書に『歴史戦』『日本共産党研究』(産経新聞出版、共著)など。

櫻井よしこ 今日はおでかけくださいましてありがとうございます。この国基研の「会員の集い」は、十四回目です。丸々十四年間過ぎました。これから十五年目に入ります。皆様方がいらっしゃらなければ、ここまで走ってくることはできません。心からお礼申し上げます。ありがとうございます。

今日は、今の日本の現状について考えてみたいと思います。

まずゲストをご紹介いたします。萩生田光一経済産業大臣です。どうぞ、登壇してください。萩生田さんは、こんなに頑丈な体をしていらっしゃるんですが、百メートルを十一秒で走るんです。

萩生田光一 もう走れないですよ(笑)。

櫻井 次に、我らが田久保忠衛さんです。国基研の副理事長でいらっしゃいます。私が理事長ですが、実力は反対なんです。田久保さんなしの国基研はあり得ません。皆さん、田久保さんに頑張れの拍手をお願いします。

田久保忠衛 いや、ありがとうございます。

櫻井 若きエースをご紹介しましょう。有元隆志さんです。

今日はこのお三方を迎えて、三時間のセミナーをいたします。萩生田さんは公務のため途中で退席なさいますが、長い時間ここにいてくださることになっています。

さて、日本の現状を論じると申し上げましたけれども、米中両国の狭間にあって、実は我が国ができることはそれほど大きくはありません。しかし、日本はそれなりに重要な役割を果たすことができます。菅前総理は四月の日米首脳会談で、予想をも裏切るような大胆な踏み込みをなさいました。岸田首相もそれを受け継いでおられます。そして、私たちはこのたび歴史的な総選挙を戦いました。共産党が政権中枢に入ってくる、そんな危険性を帯びた選挙でありました。共産党と立憲民主党との戦いに、岸田さんは、おとなしいわりによく勝たれました。

自民党と日本維新と公明党と、三つ合わせて憲法改正をやるのに十分すぎるほどの議席を獲得しました。これは大きな責任を負ったということでもあります。このようなことも含めまして、岸田政権に私たちは期待できるかもしれません。いや、期待すべきだと思います。そうでなければ、世界の大潮流の、大変化の中に、日本国は沈み込んでしまいます。沈んではならないのですから、みんなで一緒に頑張る。その糸口を今日のセミナーでつかんでいただきたいと思います。

まず萩生田光一大臣に基調講演をお願いいたします・・・ 
 

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