第286回 今年は戦争の可能性を前提にした議論の年 ウクライナ戦争は継続し、中国は台湾海峡を脅かす。北朝鮮情勢は局地戦が現実味。この情勢下、日本は備えを確かに。古事記に見られる日本人の利他の精神を生かし今年1年頑張りたい。皆様にとって良い年でありますように。
櫻井よしこ 国基研理事長
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第287回 年末にGX脱炭素で債権発行決定 中心は製造業で脱炭素化へ向け政府は20兆円を投資。この財源は将来に償還する計画。まずは先行投資するという意味が重要。投資が増えれば経済成長の呼び水になる。また国際競争力の強化にもつながる。もっとメディアは注目すべきだ。
細川昌彦 国基研企画委員
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第288回 年末の情報保全に関するニュース まず台湾軍の将校が中国人民軍に情報を漏らした。次に海上自衛隊の幹部がOBに情報を漏洩した。台湾軍と人民軍は親和性があり漏洩し易い環境だが、台湾には反浸透法がある。海自幹部の情報漏洩は遺憾だが民間企業からの漏洩には有効な法律がない。このままでは外国の信頼を得られない。
太田文雄 国基研企画委員
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第289回 厳しい国際環境を反映し現行憲法の限界まで来た防衛3文書 特に反撃能力とGDP2%は率直に評価できる。残念な点は、従来の防衛基本政策と核抑止戦略に変化がないこと。①専守防衛②軍事大国にならない③非核3原則は全て奇麗ごとに過ぎない。
織田邦男 国基研企画委員
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第290回 すこし未来の明るい話 エネルギー脱炭素化の主体は産業界。化石燃料からCO2を排出しない技術や原子力発電でも小型モジュール炉SMRの革新技術が開発中。グリーントランスフォーメーションGXに関する国家投資は将来のリターンを生む。これからもエネルギー問題の解決に向け活動したい。
奈良林直 国基研企画委員
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第291回 南北朝鮮間で緊張が高まっている 局地戦の予感もする。年末ソウルに北朝鮮の無人機が飛来、対抗として韓国が無人偵察機を平壌まで飛行させた。韓国尹大統領は一戦を覚悟して報復の姿勢。北朝鮮は餓死者も出て苦しい状況でもミサイル開発。波乱はまだ起きる。
西岡力 国基研企画委員兼研究員
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