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2023.04.21 (金) 印刷する

櫻井よしこ理事長が名古屋で講演 「これからの日本の役割 新しい秩序の基本をつくる」

4月20日、国家基本問題研究所(櫻井よしこ理事長)は、通算9回目となる名古屋での講演会を、名鉄グランドホテルにて開催。今回は櫻井よしこ理事長が講師に、黒澤事務局長の司会で約1時間の講話に続き30分の質疑応答という時程で進行した。

【講話の概要】
 まず、世界が大きな変化の局面にある中、この困難を逆に好機とすることができるのではないか。実際、先日イスラエル国防大学の一行が国基研を訪問した際、貴重な意見交換を行なった。外国から見ても年末に決定した安保3文書の改訂は興味を持ったという。事実上の憲法改正に近いような防衛政策の変化であるが、根本の憲法は1ミリも改正されていない。国家の責任は国を守ること。やはり一刻も早く発議し改正すべきである。

 他方、自衛隊の現在の実力はどうなのか。実は亡くなられた安倍総理が言うには「継戦能力がない」とのこと。つまりウクライナのように戦い続けることができないと聞いた。台湾有事に際し不安は拭い切れない。

 対する中国は、核戦力を着々と増強しつつある。米国の予想では2035年までに核弾頭1500発を保有する見通しである。また中国はウクライナ侵略戦争遂行中のロシアと戦略対話を行い、新しい秩序を中露で作ることを模索。さらに台湾への野望を隠さない。

 このような時こそ、日本は国柄を見直す必要がある。古来、古事記や17条憲法の伝統を脈々と受け継いだ「五箇条御誓文」のような御旗を掲げれば、普遍的価値観に基づく秩序作りに貢献できるはずである。

【質疑応答】
 北朝鮮の弾道ミサイルや中国に対し危機感を持つが果たして日本は対応できるのかとの問いに、櫻井理事長は安保3文書にある反撃能力による抑止に加え、政治的メッセージが重要であることを説明された。あるいは台湾危機という現実が国民に知らされていないことへ疑問が示されたが、理事長は、正しい情報を知ることは、国の指導者も国民も同じように重要であるという共感を示した。

また、国民の戦意にも問題があるのではないかという疑問も提示されるなど、日本の安保環境への関心の高さを伺える絶好の機会となった。(文責 国基研)