第530回 岸田訪米の政治利用に物申す
4月に岸田首相の訪米が計画されています。米大統領選の最中、共和・民主両陣営とも首脳会談を政治利用するでしょう。USスチール賠償の件で譲歩した場合、禍根を残すのでは。そもそも訪米のタイミングが悪すぎます。岸田首相にはもっと国益を考えて訪米していただきたいと思います。
櫻井よしこ 国基研理事長
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第531回 同性婚訴訟 札幌高裁判決を考える
札幌高裁は同性婚を認めないのは違憲と判示。これは如何なものか。米国では司法が先走らず議会の議論を優先する。2022年米議会で議論の末「結婚尊重法」が成立。同性婚を認める者も認めない者も両方保護する。そもそも今回の判決は憲法24条の「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し」という文言に反する。日本の婚姻制度という伝統に、司法が勝手な解釈を加えるべきでない。
髙池勝彦 国基研副理事長
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第532回 マイナス金利解除 脱デフレを見極めよ
来週、日銀の政策決定会合がある。そこでマイナス金利解除が予想される。マイナス金利はデフレ脱却のために設定。デフレは脱却できたのか。現実は物価上昇に賃上げがまだ追い付いてない。デフレ圧力は需要が低く供給過剰で大きくなる。失われた30年のデフレマインドを払拭するため政府は積極財政を主導すべき。
田村秀男 国基研企画委員
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