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9月は訓練最盛期であるが、大規模な統合訓練の報道は確認されなかった。一方、長距離機動後の実弾射撃や対抗訓練等の報道は多く、レベルを上げた演習等を活発化させた。
9月27日、ラオスに、中・ラオス両軍バンゲン空港共同保障訓練センター及び中国・ラオス友誼航空学院が発足した。2017年の中国人民解放軍駐ジブチ保障基地、2025年の中国カンボジア・リアム港共同保障訓練センターに次ぐ3つ目の中国軍の海外基地であり、空軍基地としては初の開設となる。中国が国境問題を抱えるインドや比、チョークポイントとなるマラッカ海峡に対しては、中国国内や南シナ海人工島の飛行場を使用したほうが距離的にも後方支援的にも有利なことから、戦術的な意義は大きくないものの、ASEAN加盟国で中国軍基地を保有する国が2か国に増えたことは、同地域における中国の影響力強化の証左と言える。
日本に対しては、尖閣接続水域内で活動する海警船に、交代で常時ヘリが搭載されている状況や固定翼・無人機も尖閣編隊と協力し、活動できる態勢を維持している状況が報道された。日本への威嚇のみならず、エスカレーションラダーを上げる兆候の可能性もあり、今後の活動に注意が必要である。
軍事交流では、露戦略演習「ツェントル-2026」に参加し、中露軍事協力を深化させる一方、米国との交流も強化した。台湾侵攻を主任務とする東部戦区司令官・楊志斌上将が2026年アジア太平洋国防軍司令官会議に出席し、米太平洋司令官パパロ大将と会談し、高官レベルでの意思疎通の窓口を維持することの重要性について協議した。また、習国家主席の訪米間、米中両軍は危機発生時の意思疎通及びその予防措置強化に関する覚書の早期署名に合意しており、当面は米中双方とも衝突は回避したいとの姿勢を示した。




