訪日中のインド・パンディット・ディーンダヤル石油大学のルパキョット・ボラ准教授は12月13日、国家基本問題研究所で、「アジア・太平洋の安全保障」について講演、同研究所企画委員と意見交換を行った。
ボラ准教授は、インドの安全保障についての認識は、従来の「アジア・太平洋」から「インド・太平洋」に変化しており、連携も印日米、さらに豪州を加えた印日米豪へと広がりを見せている、と述べた。印日関係は深まっており、例えば海洋協力では、従来の海上保安庁レベルから海軍同士の共同演習に格上げになっており、将来への期待がさらに高まっている、と同准教授は語った。
また、准教授は、陸上ではインドからミャンマー、さらにベトナムにつながる交通網が開発されつつあり、三角関係が形成されるとの見方を明らかにした。
ボラ准教授は、英ケンブリッジ大学やオーストラリア国立大学などで客員研究員を務めたことがある。今回の訪日では、日本国際問題研究所や学習院大学で講演を行っている。(文責・国基研)