公益財団法人 国家基本問題研究所
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国基研ろんだん

西修の記事一覧

 10月26日付の『ろんだん』に掲載された髙池勝彦氏の「『加憲』は改憲方法として、やはり誤りだ」について、改めて意見を述べます。  髙池氏とは、これまでも本欄で2度にわたり議論を重ねましたが(拙稿5月22日付、6月12日付、髙池稿6月7日付、6月15日付)、氏の誤りと誤解を指摘しておきたいと思います。  第1に、氏は第9条に関する政府解釈について、「軍隊とは近代戦争を有効に遂行する能力のある組...

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 まず私の第9条の改正論に対する基本的な立場を説明しておきましょう。  私は年来、自衛のための戦争や武力行使、および自衛のための戦力保持は、憲法に違反してはいないという解釈をとってきています。  詳細は省きますが、第1に第9条の原案たる『マッカーサー・ノート』には、明白に侵略戦争のみならず、自衛戦争の放棄も明記されていました。同ノートを条文化した民政局次長のチャールズ・ケーディスが、自衛戦争放...

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 この5月3日、安倍晋三総理は、自民党総裁として、民間憲法臨調(櫻井よしこ代表)と美しい日本の憲法をつくる国民の会(共同代表、三好達、田久保忠衛、櫻井よしこの各氏)が共催した第19回公開憲法フォーラムにビデオ・メッセージを発した。現在でも多くのテレビ番組で放映されている。その反響の大きさに主催者の一員として、感慨深いものがある。  メッセージでは、憲法第9条1項と2項をそのままにして、新たに自衛...

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国基研理事・駒澤大学名誉教授 西 修    5月3日は、日本国憲法が施行されてから70年目に入る。69年間、一度も憲法が改正されていないのは、わが国だけである。異様と言わざるをえない。  国内および国際社会が大きく変化したにもかかわらず、憲法だけが止まったままである。なぜこのような事態になっているのか。畢ひっ竟きょうするに、改憲勢力が憲法改正に必要な総議員の3分の2以上の多数を...

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国基研理事・駒澤大学名誉教授 西 修    自民党憲法改正推進本部長が、船田元はじめ衆院議員から森英介衆院議員(元法相)に交替した。当然といえる。平和安全法制の国会審議をあれほどまでに混乱せしめた本部長の責任は免れない。もっとも、私としては、本部長だけではなく、補佐機能をも含めて、自民党全体の責任が問われなければならないのではないかと考える。  やや厳しい評価を下せば、今回の混...

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国基研理事・駒澤大学名誉教授 西 修    先日、東京駅前の丸の内オアゾ内にある大型書店丸善に立ち寄って、目を見張った。1階の「新刊・話題の書」に、発刊されたばかりの櫻井よしこ+民間臨調『疑問と不安と誤解に答える決定版 日本人のための憲法改正Q&A』(産経新聞出版、1400円+税)が何冊分ものスペースを取って、並べられているではないか。同書はまた、政治の棚と憲法の棚にも平積みされ...

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