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2020.02.21 (金) 印刷する

【詳報】 第12回 会員の集い シンポジウム「国難来たる―令和の決意―」

第12回 会員の集い シンポジウム/令和2年11月4日/東京・ホテルニューオータニ 鶴の間

19.11.04
 

国難来たる―令和の決意―

“Beautiful Harmony”という美しい響きとは裏腹に、「令和」は課題山積の時代だと、櫻井よしこ国基研理事長は冒頭断言した。中国・ロシアの強権、一刻の猶予も許さない朝鮮半島、尖閣情勢、そして、アメリカに変化の兆し……、現下我が国の周囲に起きている事態は、自由主義対全体主義という価値観の対立だとも分析した。一方、国内に目を転じれば、人口減少、少子高齢化の問題も。日米安保はどこへ行くのか。そして何より憲法改正という国家にとっての焦眉の急が掛け声だけに終わりそうな気配すらある。これを国難と言わず、何と呼ぼうか。こうした櫻井理事長の問題提起のもとに、3時間に及ぶ白熱のシンポジウムが始まった!

登壇者略歴

新藤 義孝(しんどう よしたか)
1958年生まれ・当選7回。埼玉県第2選挙区(川口市)。自民党・政調会長代理、衆議院憲法審査会・与党筆頭幹事。自民党 経済成長戦略本部・座長代理、領土に関する特別委員長、安全保障と土地法制特命委員長、G空間社会実装委員長、等。超党派議連 日本の領土を守るため行動する議員連盟会長。第2次安倍内閣で総務大臣・地域活性化・国家戦略特区担当大臣等に就任。これまで、総務・外務大臣政務官、経済産業副大臣、自民党では国防部会長、ネットメディア局長、報道局長等を歴任。外交、防衛、領土、経済、資源、地方自治など幅広い分野で活動。第二次大戦末期の激戦地・硫黄島の戦いの、日本側守備隊の最高司令官・栗林忠道(くりばやし ただみち)陸軍大将は、母方の祖父。明治大学文学部日本文学科卒業 文学士。

山谷 えり子(やまたに えりこ)
聖心女子大学文学部卒業。出版社勤務を経て、ラジオ・雑誌・新聞の特派記者として渡米の後、サンケイリビング新聞編集長を務める。平成12年、衆議院議員初当選。平成16年、参議院議員に初当選。その後、内閣府政務官(小泉内閣)、内閣総理大臣補佐官(教育再生担当、安倍内閣、福田内閣)、自由民主党女性局長などを歴任し、平成26年、第2次安倍改造内閣において国家公安委員会委員長、拉致問題担当大臣、海洋政策・領土問題担当大臣、国土強靱化担当大臣、内閣府特命担当大臣(防災)に就任。現在、自民党北朝鮮による拉致問題対策本部本部長、同党文化立国調査会長、参議院政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会委員長など務める。

櫻井 よしこ(さくらい よしこ)
ハワイ大学卒業(アジア史専攻)。クリスチャン・サイエンス・モニター紙東京支局員、日本テレビのニュースキャスターなどを経て、フリージャーナリスト。平成19年に国家基本問題研究所を設立し、理事長に就任。大宅壮一ノンフィクション賞、菊池寛賞、フジサンケイグループの正論大賞を受賞。「21世紀の日本と憲法」有識者懇談会(通称、民間憲法臨調)の代表を務めている。著書は『愛国者たちへ 論戦2018-2019』『問答無用』『韓国壊乱 文在寅政権に何が起きているのか』『朝日リスク 暴走する報道権力が民主主義を壊す』『チベット 自由への闘い』『一刀両断』『日本の未来』『日本の勝機―米中間の変化に果敢に向き合え』など多数。

湯浅 博(ゆあさ ひろし)
昭和23(1948)年東京生まれ。中央大学法学部卒業、産経新聞社入社後に、政治部、経済部。この間、大蔵省、外務省を担当。プリンストン大学Mid-Career Program修了。ワシントン支局長、シンガポール支局長を経て、現在産経新聞特別記者、国家基本問題研究所主任研究員。産経新聞に「世界読解」などコラム執筆中。著書は、『中国が支配する世界 パクス・シニカへの未来年表』『全体主義と闘った男 河合栄治郎』『覇権国家の正体』『歴史に消えた参謀 吉田茂の軍事顧問 辰巳栄一』『アジアが日本を見捨てる日』『アメリカに未来はあるか』など多数。

櫻井よしこ 皆さま、こんにちは。今年も国家基本問題研究所の「会員の集い」に、たくさんの方がおいでくださいました。

国基研を始めて十二年、そして私たちは十三年目に入ろうとしています。この十年あまりの日本の歩みを見てみますと、まさに私たちが国基研を始めたときに唱えていた課題がもっと深刻な形で私たちの目の前にあるように感じます。私たちはどんなときでも、国民の力を信じ、この国を盛り上げていけば、必ず問題を解決することができる、そう思ってきました。賢い人は、物事を見るときに、一つの断面だけ見て終わることはしません。自分に都合の悪いことでも、日本国にとって都合の悪いことでも、全てを含めて全体的な姿、情報を眺めようとします。

思い起こせば、このような教訓を、私たちはずっと教えられてきました。五箇条の御誓文です。「旧来の陋習を破り、天地の公道に基づくべし」。古くなって役に立たなくなった教えは捨て去りなさい。そして、天地の公道、国際社会にあまねく通用する普遍的な価値観、真理に基づいて、果敢に考え、行動しなさい。それが、五箇条の御誓文です。もう百五十年以上前に、私たちはこの教えを、国民の心得の一つとして賜っていたはずです。今、その意義を思い出しながら、今日の「会員の集い」で、いろいろと論じてみたいと思います。

では、登壇する皆さま方においでいただきましょう。まず、自民党政調会長代理の新藤義孝さんです。硫黄島の戦いの栗林忠道中将のお孫さんでいらっしゃいます。日本の侍であります。次に、山谷えり子さんにご登場いただきます。山谷さんは、自民党拉致問題対策本部長でいらっしゃいます。そして、国基研の主任研究員、湯浅博さんです。

今日の議論は、「国難来たる―令和の決意―」というタイトルで行いたいと思います。令和の時代を一言で言えば、私は、課題山積の困難極まる時代と捉えています。平成の時代、私たちは穏やかに暮らすことができました。ちょうど平成が始まった年、天安門事件が起きました。ベルリンの壁も崩れました。天安門事件は、中国共産党の大失態であります。ベルリンの壁の崩壊は、ソビエト共産党の崩壊そのものであります。残ったのはアメリカでした。アメリカ一強の世界秩序の中で、私たちは平和の配当をもらうことができました。私たち自身が、別段何の努力をしたわけでもない。そう言うと、経済界の人たちは不満に思うかもしれません。自分たちが一生懸命に稼いだから、この豊かな日本があったのだとおっしゃるでしょう。それも確かに真実です。しかし、国というものは、経済だけで支えられるものではありません。

現在、肝心のアメリカが変化を遂げつつあります。容易ならざる変化です。おそらくアメリカは、元に戻ることはないと考えたほうがよいのではないでしょうか。そうした中で、私たちの国は、アメリカに深くコミットし、深く依存してきました。この依存体制は、全く変わらずに今日まで残っています・・・

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国難来たる―令和の決意―

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第12回 会員の集い シンポジウム 「国難来たる─令和の決意─」

令和元年11月4日