公益財団法人 国家基本問題研究所
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2020.07.10 (金) 印刷する

第7回「国基研 日本研究賞」受賞者決定

国家基本問題研究所は、政治、経済、安全保障、社会、歴史、文化の各分野で、日本に対する理解を増進する、内外の優れた日本関係研究を顕彰し、奨励するため、平成26年(2014年)に「国基研 日本研究賞」を創設しました。

令和2年(2020年)度の第7回「国基研 日本研究賞」の受賞者を下記のとおり決定いたしました。

李建志

日本研究特別賞
李建志 Rhee Kenji
関西学院大学社会学部教授

 

受賞作品

「李氏朝鮮最後の王 李垠:第一巻 大韓帝国1897-1907、第二巻 大日本帝国[明治期]1907-1912」

(作品社,2019)

 

略歴

 1969年3月、東京都品川区小山に生まれる。87年、都立日比谷高校卒業。92年、中央大学文学部哲学科卒業。94年、東京大学大学院総合文化研究科比較文化専攻修士修了。2000年2~3月、韓国延世大学大学院国語国文学専攻、東大大学院超越文化科学専攻のそれぞれ博士課程満期退学。2000年4月、京都ノートル女子大学人間文化学部専任講師、2003年県立広島女子大国際文化学部助教授、2007年、県立広島大学人間文化学部准教授、2010年9月から関西学院大 学社会学部教授を務める。
 主な著書には、『朝鮮近代文学とナショナリズム―「抵抗のナショナリズム」批判』(作品社、2007年)、『日韓ナショナリズムの解体―「複数のアイデンティティ」を生きる思想』(筑摩書房、2008年)、『松田優作と七人の作家たち―「探偵物語」のミステリ』(弦書房、2011年)。夫人の齋藤由紀氏との編著で『京都の町家を再生する―家づくりから見えてきた日本の文化破壊と文化継承』(関西学院大学出版会、2015年)。
 現在、京都市内の着物の町にある築百年の町家で、夫人と二人暮らし。

ミンガド・ボラグ

日本研究奨励賞
ミンガド・ボラグ Minggad Bulag
フリーランスライター、通訳・翻訳家

 

受賞作品

「草はらに葬られた記憶『日本特務』―日本人 による『内モンゴル工作』とモンゴル人による 『対日協力』の光と影」

(関西学院大学出版会、2019)

 

略歴

 1974年、内モンゴル自治区シリンゴル草原生まれ。モンゴルの伝統的な放牧文化の中で幼少期を過ごす。1995年、四年制教員養成専門学校であるシリンゴル盟蒙古師範学校を卒業、教員として働く。2011年、関西学院大学教育学研究科博士課程後期課程修了。教育学博士。関西学院大学教育学部非常勤講師などを経て現在はフリーランスライター、翻訳・通訳、馬頭琴奏者として日本各地で活動する傍ら関西地域を中心に外部講師として国際理解や多文化共生、外国籍児童生徒の問題や母語教育に携わっている。
 専門分野は教育学であるが、比較文化的教育論を基盤に文化人類学、民族音楽や音楽療法、モンゴル近代史など教育者に不可欠な広い分野の知識を求め、そのテーマに挑戦している。
 2005年に最も優秀な学業成績を修めた者として関西学院同窓会賞を受賞。2013年に論文「『スーホの白い馬』は本当にモンゴルの民話なのか」(『日本とモンゴル』第126号、2013年)で日本モンゴル協会・第六回村上正二賞を受賞。2017年に著書「『スーホの白い馬』の真実―モンゴル・中国・日本それぞれの姿」(風響社、2016)で第四十一回日本児童文学学会奨励賞を受賞。その他著書や論文多数。

◆ 国基研 日本研究賞 詳細は こちら をご覧ください。

日本賞 読売
7月14日(火)読売新聞 に掲載
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日本賞 産経 今日の人
7月15日(水)産経新聞 に掲載
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