第二部は、「2027年、日本の安全保障上の課題!このままでいいのか日本!」と題し、鈴木英敬自民党政調会長特別補佐による基調講演に続き、鈴木議員に加え吉田正紀双日米国副社長・元防衛大臣政策参与、岩田清文元陸上幕僚長・国基研副理事長、村野将ハドソン研究所上席研究員によるパネルディスカッションを、櫻井よしこ国基研理事長の司会で進行した。

以下、第二部の講演概要を掲載する。
【概要】
第二部
「2027年、日本の安全保障上の課題!このままでいいのか日本!」
●パネルディスカッション:
鈴木英敬議員による基調講演の後、登壇者の吉田氏、岩田氏、村野氏がそれぞれの視点から発言し、この日の討論の口火を切った。
●全体討論時の主な質疑
司会: 核の使用だが、ウクライナ戦争では実行に移されなかったが、仮に台湾侵攻という場合、限定的とはいえ核攻撃は現実的な手段なのか。
村野氏: 米国の場合、限定的であっても使用のハードルは高い。一般論として政治的ハードルが高いこともさることながら、対艦攻撃(洋上移動目標攻撃)に最適化された核戦力を持っていないという能力的な制約もある。それ以外のオプションとしては、着上陸が開始された場合に戦力集中地点に限定して攻撃することは議論の俎上に上がっている。他方中国は、米国の出撃拠点である航空基地や港湾が所在するグアムや在日米軍基地などを目標にする可能性がある。しかし、軍事目標に対する直接攻撃よりも先に、大気圏内核実験などと称して、洋上に向けて核ミサイルを発射し、デモンストレーション的な核爆発を見せつけるといった可能性の方が高いと思われる。
司会:これから日本国を守るために具体的に何が必要か。2度と核攻撃を受けないために今できることは何か。
村野氏: 米国は日本の防衛力強化を全面的に歓迎している。例えば、自衛隊が米軍の戦略爆撃機に対して空中給油を行う訓練を実施するといった形で、日本の通常戦力で米国の核抑止力をサポートすることなど、拡大抑止に関する協力を政策レベルの協議から運用レベルの連携に引き上げていくこともできる。
最後に司会の櫻井理事長は、この国際秩序の大変化は戦後レジームを振り払う好機と捉え、今すぐ行動することが必要であると力強く宣言し、この拡大月例研究会を終了した。
(文責 国基研)
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