公益財団法人 国家基本問題研究所
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2011.08.31 (水) 印刷する

為替取引は自己責任だ 会員 北秀司

 中小企業の経営者として一言。稲田龍示氏は、銀行が中期計画もない中小企業に長期物為替スワップ(為替デリバテイブ)を勧め、その損失で倒産が後を絶たないと銀行を批判しています。しかし、私の個人体験を述べますと、銀行に為替スワップを薦められ、得をしたこともあり、損をしたこともありますが、これはあくまでリスクを計算し自己責任でやるべきもので、損をしても銀行のせいには出来ないと思います。
 銀行は貸付業だけでは収益が上がらないので、金融商品は今後も証券業と同様に出てきます。私の経験では、デリバティブは収益力のある財務内容の良い企業を主なターゲットにしているはずです。リスクとリターンは背中合わせです。ソロスのようにヘッジファンドで大儲けする人もあれば、自殺に追い込まれる人もあるわけです。
 それより円天のように、投資で人を騙す詐欺会社が後を絶ちません、事件が起きてからマスコミが騒ぎますが、マスコミも事前に察知して詐欺のリスクを報道し、正直な人が騙されないようにすべきです。銀行は詐欺をしません。