民間シンクタンクの国家基本問題研究所は3日、都内で開かれた月例研究会で憲法改正問題について討議し、日本をまともな国家に再生させるためには憲法改正が必要だとして活発な議論が行われた。
冒頭、櫻井よしこ理事長が「日本を取りまく国々にはまさに地殻変動というべき状況が起きているが、わが国だけは非常に心もとない状況が続いている。全ての法律・条例・政令そして価値観の根拠となっている憲法を変えねば、わが国のよみがえりは難しい」とあいさつした。
産経新聞社の「国民の憲法」起草委員会委員長も務める田久保忠衛副理事長が「憲法前文に『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して』とあるが、中国やロシア、北朝鮮を信頼できるのか」と問題提起。「まず、衆参両院で3分の2以上の議員による発議が必要としている憲法第96条の条項を2分の1以上で発議できるよう直すべきだ」と主張した。自民党憲法改正推進本部の保利耕輔本部長、民主党の北神圭朗経済産業政務官も憲法改正の必要性を訴えた。
8月4日(土)付 産経新聞