3月10日、民主党の岡田克也代表が来日したメルケル独首相と会談し、慰安婦問題について意見を交わしたという。
岡田氏によれば、メルケル首相は「慰安婦の問題などは、きちんと解決した方がいい。和解をすることが重要だ」と述べ、また「(ドイツでは)若者たちが自分たちを見つめなおし、ナチスがやったことについて自分の頭で考えた」と語ったという。
これを見ると、メルケル氏は慰安所とアウシュビッツを同一視する大きな誤認を犯しているとも取れる。当然岡田氏は、「きちんと」事実を説明し、韓国のプロパガンダを鵜呑みにしないよう注意を促さねばならなかったはずだ。
ところが岡田氏は、「日本は中国や韓国との和解が成し遂げられたとはいえない。過去の総括ができていないからだ」などと、誤解を増幅する迎合発言に終始した旨、自ら記者に語っている。
野党第一党の党首、また外相経験者として、不見識かつ無責任きわまりない対応である。ところが、その言動を正す声は民主党内から聞こえてこない。日本は歴史情報戦のまっただ中にあるという認識すら、彼らにはないのであろう。