2019年11月の記事一覧
「現代の神話学の最前線 大嘗祭に関連して」 平藤喜久子・國學院大學教授
平藤喜久子・國學院大學教授は、11月29日、国家基本問題研究所の企画委員会に、ゲストスピーカーとして来所した。神話学を専門とされる教授は、大嘗祭を例に現代の神話学の最前線について語り、その後櫻井理事長をはじめ企画委員らと意見を交換した。 神話学とは何か。一般にあまり馴染みがないが、先ごろ執り行われた大嘗祭にからみ、巷間話題に上るようになった。 教授によると「神話を様々な角度から...
「中国 ― これだけは押さえておきたいこと ―」 兼原信克・前内閣官房副長官補
兼原信克・前内閣官房副長官補は、11月15日、国家基本問題研究所の企画委員会に招かれ来所した。氏は、内閣官房で対中外交をはじめとする政策実行の最前線に立っていたが、この秋退官したのを機に、隣国である中国に対する氏の認識などについて、櫻井理事長をはじめ企画委員らと意見を交換した。 まず、中国経済は、たとえるなら、「ジャックと豆の木」だという。つまり、昨日はまだ小さな萌芽であったものが、...
「中国経済と米中ハイテク冷戦の行方(続々)」 津上俊哉・国問研客員研究員
11月1日、国基研企画委員会は、ゲストスピーカーとして、現代中国研究家の津上俊哉氏を招き、「中国経済と米中ハイテク冷戦の行方(続々)」と題し、第3四半期の成長率が発表された中国経済を分析し、櫻井理事長をはじめ企画委員らと意見交換した。 まず津上氏は、中国経済の現状を概観した。 先ごろ2019年第3四半期の成長率が6.0%と発表された。すべてを鵜呑みにはできないが、確実に成長率は...
「4中総会後の中国政治」 矢板明夫・産経新聞外信部次長
矢板明夫・産経新聞外信部次長は、11月1日、国家基本問題研究所の企画委員会にて、先日閉幕した中国4中総会を受けて、中国政治を概観し、櫻井理事長をはじめ企画委員らと意見交換した。 10月28日から31日の間、北京市京西賓館で、中国共産党の第19期中央委員会第4回総会(4中総会)が開かれた。集まったのは、全国の中央委員201人とその候補169人で、約20か月振りという異例の遅さでの開催と...