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2015.04.06 (月) 印刷する

「厳格な法執行」というボディ・ランゲージ 島田洋一(福井県立大学教授)

 4月3日(金)午後2時から、首相官邸における安倍首相と拉致被害者家族会の面会に同席した。
 「圧力を掛け、対話を引き出していく以外ない」という、その場での首相の言葉は、「圧力と対話」というスローガンをより正しく明確化したものと言える。
 宥和派の政治家や官僚が好む制裁緩和や利益提供は、北朝鮮に侮られ、余裕を与え、北ペースの、すなわち時間稼ぎに満ちた欺瞞的「対話」しか生まない。
 3月26日、北朝鮮からマツタケを不正輸入したとして、京都府警と神奈川、島根、山口県警の合同捜査本部が、外為法違反(無承認輸入)の疑いで、東京都台東区の貿易会社社長ら男2人を逮捕し、関連先として朝鮮総連の許宗萬議長と南昇祐副議長のそれぞれの自宅など計6カ所を家宅捜索した。
 こうした「法執行制裁」によるボディ・ランゲージは、時間稼ぎは許さないという言葉を百万回繰り返すより、メッセージとして効果がある。特に北朝鮮のような相手には、この種の行動を通じてのみ、はじめてテーブル上の意味ある対話も生まれる。
 「厳格な法執行」というボディ・ランゲージをさらに機動的に発していきたい。