ワンセグへの課金など、このところNHKの〝熱心な〟受信料の取り立てが話題になりますが、こうして集めた受信料収入の一部が、海外の偏向メディアに広告料として使われていることを日本の視聴者はご存じでしょうか。
今回、「沖縄問題」や「日本会議」について日本を貶める記事を多く載せているフランスのフリーペーパーについて取材する機会があったので、その報告をしたいと思います。
この「ZOOM JAPON」という名のフリーペーパーは、フランスを中心に毎月7万部、多い時には15万部も発行されており、フランス語だけでなく、英語、イタリア語、スペイン語にも翻訳され、ヨーロッパ中で配布されています。
●観光特集を装って実は反日報道
内容を見ると、一面には「(高倉)健さんで辿る北海道」などとあり、一見すると日本の観光特集のように見えますが、ページをめくると沖縄の反基地デモの大特集。それも、全国から集まった人々が平和的な行動を取っているのに対し、国は機動隊を大挙して繰り出し、暴力的に排除している、などと明らかにバイアスがかかった紹介をしています。
日本会議についてはさらに長いページ数を割いて特集しています。上智大学の中野晃一教授のインタビュー記事も長々と掲載していて、「日本に軍国主義を復活させるための団体」などと語らせています。
中野氏は、「日本では女性は2級市民で、社会的にも家庭的にも非常に虐げられている」とか、稲田防衛相は「安倍総理もそういう(男女差別的な)考えを持っているが、閣僚に女性を入れる事でその思想を隠している」と言いたい放題です。このほかの記事も事実を捻じ曲げた一方的な内容が目立ちます。
●最大の広告スポンサーがNHK
フリーペーパーなので、その運営資金は当然ながら広告収入で賄われています。驚くべきことに一番大きな広告を掲載しているのが、実は「皆さまのNHK」なのです。過去に発行された号を見てみましたが、最終面はすべて「NHKワールド」の広告です。中面にも大きな広告を掲載している号もありました。
「NHKワールド」はNHKの海外向けサービスで、「日本とアジアの今を伝えるニュースや 番組を世界に発信」するものとして力を入れているものです。そうしたNHKの看板サービスの広告が、反日的内容を満載したメディアに出されているのです。広告料金も相当な額になるはずです。
私としても、これはかなり衝撃的な事実で、インターネットテレビ番組の「言論さくら組」などで取り上げたところ、大きな反響を呼びました。
さらに詳しく実態を調べ、今度こそ、こうしたNHKの偏向体質を糺していかなくてはならないと思います。