山上信吾・駐オーストラリア特命全権大使は、3月22日、一時帰国の折、国基研でゲストスピーカーとして講話し、櫻井よしこ理事長をはじめ企画委員らと意見交換をした。
大使は、2020年に豪州に赴任して2年4か月を経過し、その勤務期間を通じて肌で感じた現地の様子などを簡潔に説明。その多くは、すでに豪州に関する様々なトピックを大使が配信するメールマガジン「南半球便り」で記載されているとおり、実に示唆に富む内容であった。
大使は講話の中で、豪州の内政、外交、安全保障に関して概観したが、特に日豪関係でいえば、「764-942」という数字を紹介。これは、日本が輸入している石炭の7割、鉄鉱石の6割、ガスの4割、砂糖の9割、牛肉の4割、小麦の2割が豪州から来ているという。お互いが重要な貿易相手国になっている事実を示した。
今年はG7サミットが広島で開催されアルバニージー豪首相が来日する。その後クアッド首脳会合が豪州で開催され岸田首相が訪豪する。日豪の相互交流が更に深化することを期待したい。 (文責 国基研)