公益財団法人 国家基本問題研究所
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2025.11.13 (木) 印刷する

中国軍事動向月報 2025年10月

1 全 般
10月は訓練最盛期であり、例年国慶節休暇を終了すると部隊の規模・レベルを上げた訓練が報道されるが、本年も遠距離機動訓練、総合実射訓練、対抗訓練等が多く報道され、部隊が年度の最終的な総合演習や実射検閲等を行っていると見られる。

しかし、戦区レベルで実施される統合着上陸訓練に関する報道は中国側・台湾側双方から共に確認されなかった。また、日本・台湾周辺でも軍・海警の活動も低調であった。9月3日の軍事パレードに優先的に人員・予算を配分、第20期中央委員会第4回全体会議(以下、4中全会)の開催間の不測事態発生回避、「訓練と戦争準備の一体化」による名称を付した大規模演習の公表中止、悪天候の継続等の要因が関連している可能性がある。

南シナ海においては、スカボロー礁における中国による可能性のある施設の設置やフィリピン(以下、比)・豪のアセットに対する中国軍・海警の危険行為が報道され、中国側の強硬姿勢、特に中国が南シナ海域外国と呼ぶ米豪等と比の関係強化に対する強硬姿勢が継続した。