韓国の良識的学者、知識人がついに左派が主導する反日運動に反対する街頭行動に乗り出した。李宇衍・落星台研究所研究員らが主導する「慰安婦と労務動員労働者銅像設置に反対する会」など3団体が釜山で、「徴用工」像の設置に反対する街頭集会を企画し、一般国民の参加を募っている。
李研究員はこれまで、朝鮮人戦時動員労働者の待遇に差別がなかったことなどを実証的に明らかにするなど、李栄薫ソウル大学名誉教授らとともに日本統治時代に関する実証研究に取り組んできた。
彼は気鋭の研究者らと数年前から「慰安婦と労務動員労働者銅像設置に反対する会」などを作って、主としてネットでの発信などで活動してきたが、釜山市が一度撤去した「徴用工」像を再度、過激な労組に返還し、日本総領事館近くに像を再設置する動きが明らかになる中、現場での街頭反対集会を行うことを告知したのだ。
李研究員らは「徴用工」像設置に反対する理由として、①像が労務動員の歴史的現実を深刻に歪曲しており、②反日民族主義を拡散・深化させ、③対日関係の悪化で韓国の経済と安保などに深刻な危害を招く―を挙げている。
以下は李研究員らがネットでの拡散を通じて街頭集会への参加を呼びかけた告知文の全訳である。
釜山「強制徴用労働者像」設置反対の記者会見および集会開催を知らせます。
ご存知のように現在の韓日関係は1965年以来最大の危機状況です。この危機の中心に慰安婦「平和の少女像」と勤労者「強制徴用労働者像」が象徴する慰安婦動員と労務動員問題があり、これらは韓日関係のブラックホールになりました。
このような状況で民労総、韓国労総そして正義連帯(旧挺対協[挺身隊問題対策協議会])を中心に構成された「強制徴用労働者像建設推進委員会(推進委)」はソウル、仁川、済州、蔚山、昌原に続き、釜山にある日本総領事館の向い側の慰安婦像のそばに労働者像設置を試みたが、政府によって阻止されました。
推進委はいわゆる「釜山市民百人円卓会議」を構成し銅像設置の場所を決め、5月1日までに国立強制動員歴史館に保管されている銅像をそこに再び設置することで釜山市と合意しました。その場所は日本総領事館の近隣になることが予想されています。
私たちはこの銅像設置を反対します。その理由は、まず「強制徴用労働者像」が労務動員の歴史的現実を深刻に歪曲しており、2番目に反日民族主義を拡散・深化させ、3番目に対日関係の悪化で韓国の経済と安保などに深刻な危害を招いているからです。
これに対して、下記の[3つの]会ではその設立趣旨にもとづき、初めて本格的な行動をなそうと思います。下記の[3つの]会の名で、労働者像設置に反対する内容の街頭での記者会見とアピール集会を行います。日時は推進委の銅像設置行事に合わせて、場所は彼らの集会開催地から最も近いところにしたいと思います。 推進委の時間・場所が未定であるので、推進委の計画が出てくれば時間と場所を直ちに告知します。
韓日関係は最高の危機に直面しており、今の状況はまさに切迫しています。また、反日民族主義に対する懐疑的見解が今ほど広く拡散したこともなく、少なくない関心と支持を得られると予想しています。今回の行動の成否はただ皆さんの参加と支持にかかっています。
反日民族主義に反対する市民運動は私たちが最初です。また、具体的な行動によってこれを表現するのも今回が最初です。最初中の最初になる歴史的事件を私たちが作りましょう。
この行動は
●慰安婦と労務動員労働者銅像設置に反対する会
●反日民族主義に反対する会
●韓国近現代史研究会
が共催します。
記者会見の後に開かれる集会は、声明書朗読とスローガン唱和約30分、印刷物配布30分ほどとして準備しています。記者会見・集会全体を撮影してユーチューブを通じて広報します。
もう一度、皆さまの積極的な当日行事への参加を要請します。
吉ドヒョン, 金ギス, 金スルギ, 金ヨンソン, 羅スヨル, リュ・ジェウン, 宋サン,沈ギョンジャ, 呉ジョンテク, 李ソクホ, 李ソントゥ, 李宇衍, 李インチョル, 李ジョンソン, イム・ジンヒョン, 鄭ギジュ, 鄭アンギ, チュ・ドンシク, 陳ミョンヘン, 崔ドッヒョ, 崔ヨンモク, 崔ウンジョン, 韓セヒ, 韓ヒチャン
2019年4月22日