公益財団法人 国家基本問題研究所
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国基研ろんだん

近藤正規の記事一覧

自民党総裁選の投開票が29日に迫っている。事実上、日本の次期首相を決めるこの総裁選の結果は、日本の「自由で開かれたインド太平洋」戦略における重要なパートナーのインドにとっても少なからぬ重要性を持つことは言うまでもない。 安倍氏「後継」の高市氏に期待 今回出馬している4人の候補の中で、日印関係の観点からみて最も望ましいのは高市早苗氏であろう。第一の理由は、高市氏が安倍晋三前首相の支持を受...

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日米豪印4カ国によるQuad(クアッド)首脳が直接対面する会談が9月24日、ワシントンのホワイトハウスで開かれる。強硬路線を進める中国を念頭に置きつつ、自由で開かれたインド太平洋戦略を進めていくことを目的とするクアッドの中で、その中国を最も脅威と見ているのはインドである。 依然続く中国との国境問題 インドは昨年春、北部ラダック地方で中国軍の侵略を受け、6月には兵士20人の死者を出した。...

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 中国がインドの隣国ブータン東部の領有権を主張し始めた。6月初め中国は、世銀グループの地球環境ファシリティ(GEF)によるブータン東部「サクテン野生動物保護区」への支援案件に対して「中国が領有権を主張している地域だ」として反対した。 ブータンと中国は国交がないが、これまで国境画定協議を24回行っている。しかしブータン政府によると、これまで中国側が主張したのはブータン西部のドクラム高原と中部の...

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 国境問題を巡って中国とインドの関係が急速に悪化している。6月15日にはインド北西部のヒマラヤ山中の国境地帯ラダック地区にあるガルバン溪谷で軍事衝突が起き、20名のインド兵と43名の中国兵の死者が出た。1962年に突然の中国の侵略を受けたネルーと同じように、モディ首相は関係改善を目指してきた中国に裏切られたことを思い知らされた。 中印関係の虚実 インドは反中陣営の一員であるかのような感...

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 世界的な新型コロナウイルスの感染拡大と米中経済戦争の激化とともに、世界中の企業の間で中国から他国へ拠点を移そうとする動きが広まりつつある。最近の日経新聞の調査でも、日本企業の7割が海外のサプライ・チェーンの再構築を検討しているという。中国一辺倒になりすぎた多くの企業の有力な移転先として注目を集めつつあるのが、インドである。  ●中国からの移転を呼びかけ  インドでは新型コロナウイルスの感...

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国基研企画委員・国際基督教大学上級准教授 近藤正規    インド総選挙での与党人民党(BJP)の圧勝を受け、第2期モディ政権が発足した。外交政策は1期目と大きく変わらないとみられるが、とりわけ注目されるのは中国との関係だ。「強いインド」を掲げて選挙に勝ったBJPだが、そのマニフェストはインドの潜在的脅威である中国について一度しか触れていなく、それも日米印の3カ国協力と並んで記載さ...

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