公益財団法人 国家基本問題研究所
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国基研ろんだん

斎藤禎の記事一覧

 国基研恒例の「月例研究会」が9月27日にあった(東京・イイノホール)。「トランプ政権と北朝鮮問題」が主たるテーマだったが、櫻井よしこ理事長、島田洋一企画委員と並んで壇上に立った田久保忠衛副理事長が、「みなさん、マッカーサー・ノートという傲岸不遜なメモがかつて存在し、そこには、自衛のための軍事力さえ日本に持たせてはならないとあったのですよ」と発言すると、場内には、静かなどよめきが広がった。 ...

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 外国理解の難しさは今に始まったことではないが、アメリカ南北戦争の南軍の英雄リー将軍の銅像撤去をめぐるバージニア州シャーロッツビルでの衝突事件を報じる日本の新聞、あるいは知米家といわれる人々の論評を見ると、首をかしげざるを得ない。  白人至上主義や今なお残る人種差別への言及、あるいは暴力を振るう双方どちらも悪いとツイートしたトランプ大統領への批判などがその大半だが、しかし、そんな論評は、あまりに...

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 現役の編集者だったころ、よく山本夏彦老を事務所に訪ねた。満月のような丸い顔をほころばせて迎えてくれた。しかし、人を射抜くような目が時に怖かった。山本老は、新聞を徹底して批判した。「記事はまじめくさって、たわけたことを書く。広告は割引いて読むからいいが、記事は額面通り読むからいけないのである」(『かいつまんで言う』)  いま、新聞、テレビは、加計学園、そして稲田朋美防衛相と南スーダン国連平和維持...

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 この5月3日、日本国憲法は施行70周年を迎える。  金森徳次郎(1886~1959)は、昭和21(1946)年、第1次吉田茂内閣の憲法担当国務大臣として入閣し、帝国議会で約千五百回もの答弁をこなした。自ら「憲法の産婆役」と称し、国民の憲法への理解を求めて各地を行脚した。  そのため、現憲法最大の擁護者と目された金森だが、昭和33年、日経新聞の『私の履歴書』に登場し、「(憲法の)実体に悪いとこ...

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国基研理事 斎藤禎     「日本人である。みんな日本人である。(略)群衆の中から歌声が流れはじめた。『海ゆかば』の歌である。(略)民族の声である。大御心を奉戴し、苦難の生活に突進せんとする民草の声である。日本民族は敗れはしなかつた。」  敗戦の翌日、昭和20年8月16日の朝日新聞は、前日の皇居前広場の光景をこう伝えた。当時の新聞は、不足する用紙事情で新聞紙表裏の2ページ建てだ...

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国基研理事 斎藤禎    靖国神社には、出撃前夜アリランを歌って沖縄に特攻出撃した朝鮮出身の光山文博陸軍大尉や、李登輝元台湾総統の実兄の李登欽海軍上等機関兵など、およそ5万人の朝鮮・台湾出身者が祀られている(秦郁彦著『靖国神社の祭神たち』)。ここで取り上げる洪思翊(本人は自らを日本読みで「こう・しよく」と呼んでいた)陸軍中将も、その1人である。  ●戦犯として処刑  ...

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