「台湾に第三の危機、学生50万人デモと立法院占拠」 許世楷 元台北駐日経済文化代表処代表
元台北駐日経済文化代表処代表の許世楷・津田塾大学名誉教授は来日中の4月4日、国家基本問題研究所企画委員会で、学生の立法院占拠と台中関係について講演、50万人にも膨れ上がった学生デモ(主催者側発表)は台湾が今”第三の危機“に直面しているとの見解を明らかにした。 許氏によると、第一の危機は、1949年、国共内戦に敗れた国民党が百数十万の軍隊と共に台湾に流れ込んできた時であり、第二が1970年の台...
拉致問題に初の実質的進展 の可能性 西岡企画委員
北朝鮮拉致被害者の支援組織「救う会」の西岡力会長(東京基督教大学教授)は4月4日、国家基本問題研究所の企画委員会で、拉致問題と北朝鮮情勢について語り、この中で、3月中旬、モンゴルで横田滋、早紀江さん夫妻と孫娘のキム・ウンギョンさん一家が面会したことは、2002年の小泉(純一郎・当時首相)訪朝以来、初めて実質的な進展の可能性が出てきた、ことを意味するとの見解を明らかにした。 キム・ウンギョンさ...
日本との接触を拒絶する中国側関係者 “情報枯渇”状態に 富坂聰・企画委員
ジャーナリストの富坂聰・国家基本問題研究所企画委員は3月28日、同研究所で開かれた中国問題研究会で、最近訪れたばかりの中国の情勢について報告、外交官、研究者、専門家など日本側関係者が中国の党、政府、研究所などの対日関係者に会うのが非常に難しくなっており、“情報枯渇”状態に陥っていることを明らかにした。 今月上旬に行われた全国人民代表大会(全人代、日本の国会に相当)などの取材は、これまでなら会...
中国の公民社会と民主化 阿古・東京大准教授
東京大学総合文化研究科の阿古智子准教授は3月7日、国家基本問題研究所企画委員会の中国研究会で、「中国の公民社会と民主化の行方」と題して報告すると共に、企画委員と意見交換を行った。 阿古准教授は大阪外語大、名古屋大などを経て香港大学院で博士号を取得、北京の日本大使館で専門調査員を務め、一般の中国人の中に入って生活を共にするなど民衆の目で見る中国の社会、政治を調査、研究している。 阿古准教授...
遠藤浩一さんのお別れ会 櫻井理事長が哀惜の言葉
今年初め、五十五才という若さで急逝された遠藤浩一・国家基本問題研究所理事・拓殖大学大学院教授のお別れ会が三月一日、東京・大手町のサンケイプラザに同志の知識人や国会議員、大学、研究所関係者ら二百人余が集まり、しめやかに行われた。 黙祷の後、櫻井よしこ・国基研理事長、渡辺利夫・拓大総長、熊坂隆光・産経新聞社社長ら発起人四人が追悼の言葉を述べた。櫻井理事長は、「亡くなられた空白を、未だに埋めるこ...
北極圏研究に積極参加を 赤祖父・米アラスカ大学名誉教授
訪日中の赤祖父俊一・米アラスカ大学名誉教授は2月21日、国家基本問題研究所で北極圏研究の重要性について語り、北極圏に面する米国、ロシアなど8か国で構成する北極会議に日本が積極的に参加するよう強く求めた。 赤祖父名誉教授は、1999年に日米協力によってアラスカ大学に設置された国際北極圏研究世ンターの初代所長を務め、若手研究者の育成を図ってきた。しかし、日本は北半球に位置するにもかかわらず、南極...
故遠藤浩一理事・お別れ会(3月1日)について
日時:3月1日(土)午後1時半から3時 場所:大手町サンケイプラザ 4階ホール 東京都千代田区大手町1-7-2 拓殖大学・産経新聞・国基研三者共催 発起人 福田勝幸拓殖大学理事長(代表) 渡辺利夫拓殖大学総長 櫻井よしこ国家基本問題研究所理事長 熊坂隆光産経新聞社社長 高木義明民社協会会長・衆議院議員 なおご供花・ご供物・ご香典の儀は固く...
インド・太平洋の安全保障で意見交換 ルパキョット・ボラ印石油大学准教授
訪日中のインド・パンディット・ディーンダヤル石油大学のルパキョット・ボラ准教授は12月13日、国家基本問題研究所で、「アジア・太平洋の安全保障」について講演、同研究所企画委員と意見交換を行った。 ボラ准教授は、インドの安全保障についての認識は、従来の「アジア・太平洋」から「インド・太平洋」に変化しており、連携も印日米、さらに豪州を加えた印日米豪へと広がりを見せている、と述べた。印日関係は深ま...
ダライ・ラマ法王が宗教と科学の役割について講話 国家基本問題研究所が後援
チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世法王は11月16日、千葉工業大学(千葉県習志野市)で、「宗教者の立場から見る科学の役割」と題して講演した(国家基本問題研究所後援)。同研究所の櫻井よしこ理事長が対談、司会を務め、科学と人間の心、技術の進歩と人間の幸せを中心に講話が展開された。 法王は、日本に対し核兵器が初めて使われるなど20世紀は「暴力の世紀」だったと述べながらも、「21世紀を素晴...
地球温暖化の多くは自然変動 赤祖父・米アラスカ大学名誉教授
米アラスカ大学の赤祖父俊一名誉教授は11月8日、国家基本問題研究所で地球温暖化問題について語り、同研究所の企画委員と意見交換した。この中で、赤祖父名誉教授は過去15年間、「二酸化炭素の排出は増えているのに、なぜ地球温暖化はストップしているのだろうか」との疑問を改めて強調、温暖化に対する炭酸ガスの影響を見直すべきだと述べた。11日からポーランドで始まる第19回国連気候変動枠組条約締結国会議(COP...