ダライ・ラマ法王が宗教と科学の役割について講話 国家基本問題研究所が後援
チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世法王は11月16日、千葉工業大学(千葉県習志野市)で、「宗教者の立場から見る科学の役割」と題して講演した(国家基本問題研究所後援)。同研究所の櫻井よしこ理事長が対談、司会を務め、科学と人間の心、技術の進歩と人間の幸せを中心に講話が展開された。 法王は、日本に対し核兵器が初めて使われるなど20世紀は「暴力の世紀」だったと述べながらも、「21世紀を素晴...
地球温暖化の多くは自然変動 赤祖父・米アラスカ大学名誉教授
米アラスカ大学の赤祖父俊一名誉教授は11月8日、国家基本問題研究所で地球温暖化問題について語り、同研究所の企画委員と意見交換した。この中で、赤祖父名誉教授は過去15年間、「二酸化炭素の排出は増えているのに、なぜ地球温暖化はストップしているのだろうか」との疑問を改めて強調、温暖化に対する炭酸ガスの影響を見直すべきだと述べた。11日からポーランドで始まる第19回国連気候変動枠組条約締結国会議(COP...
公平だった日本の朝鮮統治 アキタ・ハワイ大名誉教授が共著本出版
ハワイ大学歴史学部のジョージ・アキタ名誉教授は11月8日、国家基本問題研究所で、ブランドン・パーマー・コースタルカロライナ大准教授との共著「日本の朝鮮統治を検証する1910-1945」(草思社出版)について背景説明を行い、同研究所の企画委員と意見交換した。アキタ名誉教授は、共著本が最近出版されたのを機に日本を訪れていた。 アキタ名誉教授は1926年、ハワイ生まれの日系二世。ハワイ大やハーバー...
新防衛計画の大綱策定へ期待 宗像久男・元東北方面総監
宗像久男・元自衛隊東北方面総監(日本製鋼所顧問)は10月18日、国家基本問題研究所企画委員会で「新防衛計画の大綱」などについて語り、企画委員と意見交換した。 防衛計画の大綱は“賞味期限”が年々短くなっており、現在の大綱は平成22年、民主党政権下で策定された。わずか3年で、安倍政権が見直し作業に入っている。 宗像元総監によれば、これまでの大綱は周辺情勢を一顧だにせず「国力国情に応じて効率的...
金杉・外務省アジア大洋州局審議官と意見交換
外務省アジア大洋州局の金杉憲治審議官は10月18日、国家基本問題研究所の企画委員会に出席、日韓関係の現況について企画委員と意見交換を行った。金杉審議官が外務省の基本的な考え方を説明、その後の意見交換は首脳会談、慰安婦、「民間人徴用」、大法院裁判官構成、経済関係、文化交流など多岐にわたった。 ...
「中国の無人機進入に対応せよ」 ジェームズ・アワー 米ヴァンダービルト大教授
米ヴァンダービルト大(テネシー州)のジェームズ・アワー教授は10月11日、国家基本問題研究所で、オバマ政権や日米関係の現況について研究所の企画委員と意見交換した。この中で、アワー教授は、尖閣諸島付近の「日本の防衛識別圏」に進入した中国の無人機(UAV)への対処について言及、日本側が対応策をとらなければ中国はさらに対日攻勢をエスカレートさせよう、との懸念を表明した。 また、アワー教授は、日本が...
麻生発言に関する当研究所の見解
平成25年7月29日都市センターホテルでおこないました月例研究会「日本再生への道」は、麻生副総理・財務大臣の発言を巡り、朝日新聞をはじめとして国内外の「注目」を浴びました。 発言内容について大いに興味がおありだろうと思います。しかし、詳報では「その部分」を削除しています。当初は、悪意の曲解を正すためにも、大臣発言の真意をしっかり読み取ってお伝えするつもりでした。 しかし、大臣が「ナチス政...
武力紛争と法律の役割 黒澤聖二・海上幕僚監部首席法務官
防衛省の黒澤聖二・海幕監部首席法務官は8月30日、国家基本問題研究所で「武力紛争法と法律戦」と題して講演、同研究所の企画委員と意見交換を行った。 黒澤・首席法務官は83年防大卒後、、米タフツ大フレッチャー法律外交大学院や杏林大学でも勉学を続けるなど武力紛争と法律についてのベテラン研究者。戦時国際法と国際人道法との関係、軍事的必要と人道とのバランス、戦争犯罪と処罰、軍事作戦の合法性と正当性など...
一方的な原子力規制委員会ー敦賀発電所の活断層問題 星野知彦・日本原子力発電開発計画室長
星野知彦・日本原子力発電開発計画室長は8月9日、国家基本問題研究所の原発問題研究会で、「敦賀発電所における活断層・破砕帯問題」として講演、同研究所役員、企画委員らと意見交換した。 日本原電は、敦賀原子力発電所(福井県)一、二号機共に運転停止中で、再開を目指して現在、原子力規制委員会(田中俊一委員長)に安全審査を申請している。しかし、規制委員会が敦賀二号機の原子炉建屋直下を通る破砕帯は「耐震設...
「原発の安全は『深層防護』で」 宮野廣 法政大学大学院客員教授
国家基本問題研究所(櫻井よしこ理事長)は8月2日、法政大学大学院の宮野廣・客員教授をゲスト・スピーカーに招き、原子力問題研究会を開催した。宮野教授は「原発と安全設計、安全性の追求」について語り、国基研役員、企画委員らと意見交換した。 宮野教授は、1971年に東芝に入社、一貫して原子力研究開発、設計部での設計、保全業務に従事した。東芝本社の原子力技師長を経て、2010年、法政大学大学院の客員教...