2025年3月の記事一覧
中国軍事動向月報 2025年2月
1 全 般 2月は1月28日(大晦日)からの春節休暇が4日に終了、12日の元宵節も終わると訓練が徐々に活発化し始めた。特に海軍では、フィリピン(以下、比)の群島航路帯を通過しオーストラリア(以下、豪)を周回する遠海訓練や強襲揚陸艦を伴った太平洋での遠海訓練の開始が確認された。 14日に戦争準備や戦時規則に焦点を当てた3コ条例が改訂公布された他、戦争移行訓練や戦備訓練を強調した報道が散見され...
『国基研チャンネル』令和7年3月10日
第576回 日本本土へ攻撃可能なミサイル部隊の整備動向(後編) 日本本土を攻撃可能な中国ロケット軍(ミサイル部隊)の整備状況の解説(後編)です。日本のBMD(弾道ミサイル防衛)の突破能力を獲得している中国軍にどう対処すべきか。中川研究員が解説します。 前編はこちら → https://jinf.jp/news/archive...
『国基研チャンネル』令和7年3月3日
第575回 日本本土へ攻撃可能なミサイル部隊の整備動向(前編) 衛星画像を分析すると、日本本土を攻撃可能な中国ロケット軍(ミサイル部隊)の整備状況は、質的、量的に脅威レベルが上がっている。中川研究員が二回にわたって詳しく解説します。 後編はこちら → https://jinf.jp/news/archives/45104 ...
総合安全保障プロジェクト 日経新聞、読売新聞に記事掲載
「総合安全保障プロジェクト」は、2月28日(金)、国内主要メディア向けブリーフィングを行い、下記各紙(日経、読売)に掲載されました。過去の分析も併せてご覧ください。 「総合安全保障プロジェクト」は、わが国を取り巻く安全保障環境の変化を衛星画像を一つの手段として活用し情報分析を行い、目に見える形で日本への脅威を国民一人ひとりが認識することを目的としています。 2月2...
総合安全保障プロジェクト 『日本本土へ攻撃可能なミサイル部隊の整備動向』 中川真紀・国基研研究員
総合安全保障プロジェクトの月次報告会、中国の軍事動向を分析する中川真紀研究員が、「日本本土へ攻撃可能なミサイル部隊の整備動向」と題し、中国ロケット軍の対地攻撃用のミサイル部隊の発展状況についてブリーフィング。まず早朝、国会議員をはじめ企画委員など多くの参加者を得て実施した後、昼からはメディア向けに同内容の報告会を行った。 第1部:総合安全保障プロジェクト月次報告会(午前8時~9時) ...
『日台米比(第1列島線防衛)対話』
国基研は2月21日(金)、企画委員会にて、台湾側は来所、米比とはオンラインでつなぎ、太田文雄企画委員をモデレーターとして、櫻井よしこ理事長を始め企画委員らと意見交換した。 【発表者】 日本:中川真紀・国基研研究員 台湾:鍾志東・国防安全保障研究所、林彦宏・台湾安保協会 米国:フレッド・フライツ・アメリカ第一研究所(オンライン) 比国:ロンメル・オン・元海軍少将(オンラ...
中国軍事動向月報 2025年1月
1 全 般 1月2日、全軍において新年度の軍事訓練が開始された。各部隊で訓練開始式等が実施され、新たな訓練年度の始まりを宣言した。また、29日の春節を前に、優秀部隊・隊員の表彰、昇任式、退役式等の行事も各部隊で実施された。 1月は、昨年末の最終検閲を総括し、新たな訓練年度に向けての準備が行われる月であり、定期的なパトロールは継続しているものの、大規模な訓練等は確認されなかった。 台湾...
『国基研チャンネル』令和7年2月7日
第574回 中国海警船の活動が強化!? 日本の出方をうかがう 尖閣沖での中国海警船の活動がさらに強化。今まで以上に強力な砲を搭載した海警船が接続水域を航行、日本の出方をうかがっている。中国はサラミスライス戦略を確実に進めている!中川研究員が解説します。 中川真紀 国基研研究員 ...
『ウクライナ情勢と日本』 松田邦紀・前駐ウクライナ特命全権大使
1月31日の二人目のゲストスピーカーは、松田邦紀・前駐ウクライナ特命全権大使で、「ウクライナ情勢と日本」と題して講演し、その後企画委員らと意見交換をした。 ロシアによるウクライナ侵略戦争が始まってから間もなく4年目に入る。松田大使は、ロシアが侵攻した時点の駐ウクライナ日本大使として多くのことを経験したという。この戦争とは何か、日本にとっての教訓は何か、現状分析を含め示唆に富むお話を伺った。 ...
『台湾の現状と今後の見通し』 産経新聞客員編集委員・矢板明夫氏
1月31日の一人目のゲストスピーカーは、現在台湾で印太戦略智庫(インド太平洋戦略シンクタンク)を設立した産経新聞客員編集委員の矢板明夫氏(国基研企画委員)で、現地台湾とオンラインで繋ぎ話を伺った。 矢板氏は最近の台湾国内の様子を中心に解説し、その後企画委員らと意見交換をした。矢板氏が語った概要は以下のとおり。 【概要】 〇最近の台湾事情 台湾ではいま旧正月を迎えているが、新年の挨拶で「...
『国基研チャンネル』令和7年1月31日
第573回 ウクライナ戦争、抑止できなかったのか ウクライナ戦争も4年目となるがそもそも抑止できなかったのか。国基研が、前ウクライナ大使の松田邦紀氏と行なった意見交換をふまえて、元空将の織田邦男企画委員が解説をします。 織田邦男 国基研企画委員・元空将 ...
『国基研チャンネル』令和7年1月29日
第572回 【続報】中国軍の大規模演習 中国軍の12月の軍事演習について、公式発表はないままだが、国基研中川研究員が、様々な公開情報を基に、さらに詳細な分析を行ない、解説します。 中川真紀 国基研研究員 ...
総合安全保障プロジェクト:『海底ケーブルを巡る安全保障上の課題』 大澤淳・中曽根平和研究所主任研究員
総合安全保障プロジェクトの一環で、中曾根平和研究所の大澤淳・主任研究員をゲスト講師に迎え、報告会を実施した。大澤氏は、海底ケーブルの概要とその損傷が及ぼす影響について、安全保障の観点から技術的な視点も加え詳細に分析した。 【概要】 〇海底ケーブルは衛星通信より高速だが弱点もある 国際間通信において、これまで映像中継を含め主流は衛星経由であったが、現在では大容量・高速の海底ケーブル...
総合安全保障プロジェクト・メディア向け報告会
総合安全保障プロジェクトの月次報告。国内主要メディアの記者向け第1回報告会を開催した。 冒頭、櫻井よしこ理事長から開催の挨拶で本会の趣旨説明が行われた。総合安全保障プロジェクトを開始し1年が経過した。その成果はすべて公開してきたが、これをさらに国民に共有されることを期待して報告会を企画したものである。 まず、岩田清文・国基研企画委員(元陸幕長)が海底ケーブルの現状について説明した。これ...
総合安全保障プロジェクト:『中国軍の台湾周辺における軍事演習』 中川真紀・国基研研究員
総合安全保障プロジェクトの月次報告会において、中国の軍事動向を分析する中川真紀研究員が、最近の「中国軍の台湾周辺における軍事演習」と題しブリーフィング。国会議員をはじめ企画委員など多くの参加者を得て実施した。 この総合安全保障プロジェクトの成果は、逐次、国基研チャンネルやホームページ上でも展開する。 今回の中川研究員・発表概要は以下のとおり。 【概要】 〇中国が対台湾で聯合...
総合安全保障プロジェクト 日経新聞、産経新聞、読売新聞、海外紙に記事掲載
「総合安全保障プロジェクト」は、1月24日(金)、国内主要メディア向けブリーフィングを行い、下記各紙(日経、産経、読売、海外紙)に掲載されました。過去の分析も併せてご覧ください。 「総合安全保障プロジェクト」は、わが国を取り巻く安全保障環境の変化を衛星画像を一つの手段として活用し情報分析を行い、目に見える形で日本への脅威を国民一人ひとりが認識することを目的としています。 ...
月例研究会「令和7年日本の展望」
令和7年1月21日(火)、国家基本問題研究所は、定例の月例研究会を東京・内幸町のイイノホールで開催しました。 今回は、終戦後80年(昭和元年から100年)という節目の年頭にあたり、「令和7年日本の展望」と題して各方面の有識者から率直なご意見をいただきました。登壇したのは、米国の視点から藤崎一郎・元駐米大使、中国の視点から大野旭・静岡大学教授、朝鮮半島の視点から西岡力・麗澤大学特任教授、そして...
『国基研チャンネル』令和7年1月17日
第571回 保守が真っ二つに分裂-韓国の政情報告 韓国の尹錫悦大統領は、1月15日に逮捕され内乱容疑者として捜査を受ける一方、国会では弾劾訴追され憲法裁判所で弾劾を認めるか否かの審理が始まっている。しかし、大統領は間違ったことはしていないと自信満々であり、支持率はむしろ高くなっている。それは何故か。韓国を訪問し、現地を見た西岡力企画委員が...
中国軍事動向月報 2024年12月
1 全 般 12月は各部隊において年末検閲(原文:年終考核)が実施され、1年の訓練の成果が確認された。 また、秋季徴兵隊員が新隊員教育を終了し各部隊に配置される一方、冬季退役隊員の退役行事が各部隊等で確認された。 台湾関連では、中国は公表していないものの、台湾周辺で9~12日頃に大規模な軍事演習を実施した可能性がある。2024年5月・10月に台湾周辺で中国軍が実施した「聯合利剣」は東...
『二つの史観から東京裁判を顧みる ―田中隆吉と丸山眞男の「遺産」―』 牛村圭・国際日本文化研究センター教授
新年早々のゲストスピーカーとして牛村圭・国際日本文化研究センター教授が、1月10日(金)、国基研企画委員会にて戦後80年を契機に「二つの史観から東京裁判を顧みる」と題して講演し、その後企画委員らと意見交換をした。 牛村教授の講演概要は以下のとおり。 【概要】 ・東京裁判の概要 東京裁判とは、戦前戦中日本の国家指導者や高位の軍人の戦争犯罪を連合国が裁くことを企図した国際軍事法...
『国基研チャンネル』令和7年1月10日
第570回 説明なき石破媚中外交 『国基研チャンネル』第570回は、昨年末から活発化する対中外交、岩屋外相の訪中で中国人ビザの緩和が決定し、王毅外相の訪日、さらには習近平主席の来日まで検討。対中関係は重要だが、トランプ政権誕生目前の今、なぜ中国にすり寄るのか。石破首相は国民に説明が必要だ。本年も国基研チャンネルをよろしくお願いします。 ...
総合安全保障プロジェクト 産経新聞に分析記事掲載
衛星画像を活用し、地域情勢を分析する「総合安全保障プロジェクト」の一環として、「中国ICBM増強着々」と題し産経新聞(令和7年1月9日付 1面トップ)に分析記事が掲載されました。詳細は下記からご覧ください。また、過去の分析も併せてご覧ください。 「総合安全保障プロジェクト」は、わが国を取り巻く安全保障環境の変化を衛星画像を一つの手段として活用し情報分析を行い、目に見える形で日本への脅威を国民...
【詳報】 第17回 会員の集い シンポジウム「日米新政権 私たちがなすべきこと」
第17回 会員の集い シンポジウム/令和6年11月4日/東京・ホテルニューオータニ 第17回 会員の集い シンポジウム「日米新政権 私たちがなすべきこと」 国家基本問題研究所は11月4日、通算17回目となる会員の集いを開催。シンポジウム『日米新政権 私たちがなすべきこと』から小林鷹之衆議院議員の基調講演をご紹介します。 略歴 ...
12月13日(金)、総合安全保障プロジェクトの一環である中国安全保障動向について、中川真紀研究員による定期報告会を開催。早朝の開催にもかかわらず、国会議員をはじめ企画委員など多くの参加を得た。 報告の概要は以下のとおり。 【概要】 12月10日、ノーベル平和賞授賞式で、核保有国の中国は欠席した。その中国は、日米同盟のもと日本が対中抑止のため米国の核兵器で中国を威嚇するなら、日...
『国基研チャンネル』令和6年12月13日
第569回 公式報道なき中国軍の大規模演習 中国軍が軍事演習を行っている報道があったが、中国からいまだ公式の発表はない。中国軍が今年二回行ったアピール的な演習とは違い、より大規模に、より実戦的に・・・。中国は台湾有事の際の尖閣対応も含めた演習をしていることは、もはや対岸の出来事ではなく、我々はもっと身近なものとして受け止めなければならない...
中国軍事動向月報 2024年11月
1 全 般 11月は実員実射検閲や各隊員の能力検定等の実施している報道が多く確認された。9~10月の訓練最盛期を経て、その成果を確認する時期となっている。 空軍は11月11日に創立75周年を迎え、珠海エアショーで初公開の装備品を含む大々的な展示等、内外へのアピールを行った。エアショーには40か国以上の外国軍や外国企業が参加し、商談やUAV関連シンポジウム等を行っており、ロシアによるウクライ...
『朝鮮人「徴用工」問題 史料を読み解く』で記したこと 長谷亮介・歴史認識問題研究会研究員
長谷亮介・歴史認識問題研究会研究員は、12月6日(金)、国基研企画委員会にて、新刊書『朝鮮人「徴用工」問題 史料を読み解く』(2024.11、草思社)で著した内容について詳しく述べ、企画委員らと意見を交換した。 概要は以下のとおり。 【概要】 長谷氏は新刊自著を持参し紹介した。本書の内容は、可能な限り客観的な立場でこれまでの論争の過程を検証すること、すなわち朝鮮人戦時労働者は...
『国基研チャンネル』令和6年12月6日
第568回 朝鮮人「強制連行」「強制労働」の嘘を斬る 11月28日に『朝鮮人「徴用工」問題 史料を読み解く』(草思社)を出版された長谷亮介(ながたにりょうすけ)氏に話を伺いました。この書籍は、いわゆる「徴用工」問題について、リベラル・左派を中心に広まっている認識に対する反論と、1次資料から見た炭鉱労働の実態を主眼に置かれています。さらに、...
『国基研チャンネル』令和6年11月22日
第567回 本当の「年収の壁」 本丸は社会保険料 総選挙で国民民主党が躍進した要因の一つ、いわゆる「103万円の壁」。しかし、本当の壁は、社会保険料にある!税金と社会保険をもっと身近に考えるきっかけとなった「年収の壁」。本田悦朗企画委員が解説します。 本田悦朗 国基研企画委員・元スイス大使・元内閣官房参与(...
『国基研チャンネル』令和6年11月15日
第566回 波乱呼ぶ「アメリカ第一」政権を迎え撃て トランプ次期政権の閣僚の発表が相次いでいます。共和党伝統の国際主義から、アメリカ第一主義へ。外交安全保障を担当する閣僚達に、対中強硬派を配置したことは、日本の国防力、防衛産業、防衛費などに様々な要求を突きつけられることを意味します。 「安倍の政敵」と認識されている石破首相とトランプ...
「変わるアメリカと日本のチャンス 2024米大統領選挙の深層」 ケビン・ドーク・ジョージタウン大学教授
11月8日(金)、国家基本問題研究所は来日中のケビン・ドーク・ジョージタウン大学教授を企画委員会に招き、意見交換会を実施した。ドーク教授は第1回国基研日本研究賞を受賞した米国の歴史学者である。 今回は、大統領選挙が行われた米国の文化的変容の実態を、米国人の視点で分析・紹介するとともに、変化した米国に日本はどう対応すべきかについても言及し、その後企画委員らと意見を交換した。 講演...
中国軍事動向月報 2024年10月
1 全 般 9月からの訓練最盛期が引き続いており、統合訓練や実射訓練等の報道が多く確認された。 10月14日、台湾侵攻を主担当とする東部戦区は、台湾周辺海空域において統合演習「聯合利剣-2024B」を実施。これは5月に実施した頼総統就任後の「聯合利剣-2024A」に続くもので、台湾双十節に対応した政治的メッセージを含むものであった。また、「聯合利剣-2024B」実施日の前後に、日本南西諸...
国基研 第17回「会員の集い」 『日米新政権 私たちがなすべきこと』
国家基本問題研究所は、11月4日、通算17回目となる会員の集いを、都内のホテルニューオータニで開催。今回は3連休の最終日で、例年通りシンポジウムと懇親会を実施した。 午後二時の定刻に開始した今回のシンポジウム、『日米新政権 私たちがなすべきこと』のテーマは、10月27日の衆議院議員総選挙の結果に加え、11月5日の米大統領選の行方を見据え設定した。安全保障や経済問題など、日米両政権が挑...
『国基研チャンネル』令和6年11月8日
第565回 日韓比較 トランプ電話会談 米大統領選は、大方の予想を覆し、トランプ氏の圧勝で幕を閉じた。石破首相と韓国・尹大統領は、さっそくトランプ氏に電話で祝意を伝えたが、その内容は・・? 西岡企画委員が分析します。 西岡力 国基研企画委員兼研究員・麗澤大学特任教授 ...
六ケ所再処理工場の審査の状況について 日本原燃株式会社
11月1日(金)、国基研企画委員会は、民間会社として青森県六ケ所村の再処理工場を運営する日本原燃担当者から再処理工場の審査状況に関するブリーフィングを聞き、意見交換を実施した。 【概要】 青森県六ケ所村に所在する日本原燃は、核燃料サイクルの商業利用を目的に1992年に設立された。わが国の核燃サイクルの発展の歴史と、新規制基準の適合性審査による27回目の竣工延期という現状について説明する。 ...
「中国デフレに出口無し 不発続きの習近平政権経済政策」 田村秀男・産経新聞特別記者
10月25日、経済問題に詳しい田村秀男・産経新聞特別記者が、安値輸出と生産過剰を続ける中国の経済動向を解説した。 【概要】 〇行き詰まった共産党主導経済 ほぼ1年前から中国の金融不安の実態が報道されるようになった。金融「爆雷」の頻発である。中植集団グループのようなノンバンクが、バブル崩壊のために不動産関連融資を回収出来ず、投資者の元金と金利の支払いを一方的に停止したままになってい...
「中国軍着上陸作戦の様相 - 漢光40号を基にした一例の提示」 中川真紀・国基研研究員
10月25日、中国軍事動向の専門家・中川真紀研究員が、仮に中国軍が台湾に対し着上陸作戦を展開した場合のイメージを、台湾が7月に実施した「漢光40号」演習を参考に具体的に例示し、解説した。 【概要】 〇中国の台湾侵攻イメージ 中国軍による台湾侵攻イメージは、上陸前に電子妨害やミサイル攻撃で台湾の防空力を制圧するSEAD(Suppression of enemy air defens...
『国基研チャンネル』令和6年10月25日
第564回 中国デフレに出口なし 情報統制のため分かりづらいが、実際は0かマイナス成長に近い水準の中国経済。外貨が逃げている状況では、国債発行といった財政出動政策もできない。この状況で問題になるのは、外国企業の中国でのビジネス。国際的に明らかにルール違反の強制措置を行いながら、一部企業に優遇措置を与え、企業を取り込んでは、技術を吸収し、安...
『北朝鮮軍のウクライナ派兵はあるか』 名越健郎・拓殖大学海外事情研究所客員教授
名越健郎・拓殖大学海外事情研究所客員教授は、10月18日(金)、国基研企画委員会で「北朝鮮軍のウクライナ派兵はあるか」と題して講演し、企画委員らと意見を交換した。 名越教授は、7月に露朝関係の行方を解説したが、今回はその後の変化や今後の展開などについてであり、大変興味深い内容であった。 講演の概要は以下のとおり。 【概要】 北朝鮮のウクライナ派兵はどう報じられたか 「...
『国基研チャンネル』令和6年10月18日
第563回 台湾危機『聯合利剣-2024B』中国軍事演習を解説 10月14日、中国軍は台湾周辺で、軍事演習「聯合利剣-2024B」を実施。これは今年5月に行った演習に続くもので、今回は重要港湾・要域の封鎖が演習の重視項目に。演習の意図と、日本に対する影響を中川真紀研究員が解説します。 中川真紀 国基研研究員...