公益財団法人 国家基本問題研究所
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今週の直言

西岡力の記事一覧

国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    我が国ではほとんど取り上げられないが、朝鮮半島で核をめぐる軍事緊張が急速に高まっている。北朝鮮が米国と韓国、日本への核攻撃を想定した演習を続け、それに対して日米韓が北朝鮮を牽制する軍事演習を繰り返している。それを受けて韓国内では、米国の核の傘への信頼が薄れ、独自核武装論が台頭している。  ●相次ぐ米韓標的の核攻撃演習 ...

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私は昨年12月26日に本欄で「金総書記が娘を公開した理由」というコラムを書いた。そこで、北朝鮮労働党総書記の金正恩の随行秘書をしている労働党宣伝煽動部副部長の玄松月について、「金総書記の愛人であることと、玄副部長に息子がいることは間違いないものの、9月9日に出てきた少女が玄副部長の娘だとは確認できなかった」と記した。 その後、複数の筋から詳細な情報を得ることが出来たので、金正恩の乱れた女性関...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    朝鮮半島で再び軍事的緊張が高まっている。2017年の緊張では核実験とミサイル発射で挑発を続けた金正恩総書記に対してトランプ米大統領が軍事的圧力をかけたが、今回は尹錫悦韓国大統領が一戦辞さずの覚悟を示している。緊張はどこまで高まるのか。関係者は、北朝鮮が今年中に南北境界線近くの延坪島などで局地戦を仕掛ける危険があると述べた。 ...

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「なぜ北朝鮮の金正恩総書記は娘を公開したのか」という質問をよく受ける。そのたびに私は「本人に聞かなければ分からないが、日韓のいろいろな解説者が語っているような大きな意味はないと思う」と答えてきた。 この質問に対して、曖昧な推測でなく、論理立てて答えてくれた人物がいた。2019年9月に韓国に亡命した元駐クウェート北朝鮮代理大使のリュ・ヒョヌ氏(49)だ。リュ氏は金総書記が娘を公開した理由を、極...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    11月13日、岸田文雄首相が訪問先のプノンペンで尹錫悦韓国大統領と初の公式会談を行った。韓国大統領府の関係者は、懸案の一つである朝鮮人戦時労働者問題について、「首脳間で具体的な議論はなかったが、両国の実務者間で解決策は1~2個に絞り込まれた」と説明した。  尹錫悦政権は発足以来、日本企業の財産が現金化され、それに我が国が制...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    私事で恐縮だが、私はキリスト教信者だ。その中でも新旧約聖書は間違いのない神の言葉であり信仰と生活の唯一の規範だと信じるプロテスタント福音派だ。イエスは処女マリアから生まれ、死人を生き返らせ、十字架で処刑された3日後に復活した、などと聖書に書かれている超自然的な内容をそのまま信じている。  キリスト教の立場からすると、文鮮明...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    10月10日、北朝鮮は9月25日から10月9日まで合計7回行われたミサイル発射について、金正恩総書記が現地で指導した「戦術核運用部隊の軍事訓練」だったと明らかにした。  私が繰り返し指摘しているように、北朝鮮のミサイル発射には国防科学院の試射と軍の訓練の2種類がある。核ミサイル開発は軍でなく党軍需工業部の下にある国防科学院...

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検事出身の尹錫悦大統領の経験不足が露呈し、韓国外交が多くの批判にさらされている。尹大統領はエリザベス英女王の国葬参列、国連総会での演説などのために9月18日から24日まで英国、米国、カナダを歴訪した。ところが、その過程で大統領本人とスタッフの未熟さを示す事態が続出し、内外からひんしゅくを買った。 秘書官が「日王」と呼ぶ非礼 英国では、到着直後に予定されていたエリザベス女王の棺へのあいさ...

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北朝鮮は9月8日、最高人民会議(国会)で核兵器使用条件などを定める「核戦力政策に関する法令」(以下「核法令」)を採択し、党総書記の金正恩が「核放棄のための交渉はあり得ない」「核はわれわれの国威であり、国体であり、共和国の絶対的な力である」とする施政方針演説を行った。法令と演説を詳細に分析すると、金正恩政権の置かれた苦境がよく分かる。 金正恩は今、二つのことに恐怖を感じている。第一に、韓国の尹...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    米政府は、ウクライナ戦争で苦戦するロシアが北朝鮮から数百万発のロケット砲や迫撃砲の砲弾を輸入するための協議の過程にあると明らかにした。国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官が9月6日の記者会見で述べた。すでに輸入されたかどうかは未確認としている。  また、ロシアは独立を宣言させたウクライナ東部のドネツク、ルガン...

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「もし3月の大統領選挙で文在寅の後継者である左派の李在明が当選していたら、韓国の自由民主主義は取り返しのつかないところまで破壊されていたはずだ。尹錫悦が当選したことで、われわれは尹大統領の任期である5年という時間を得た。この時間を利用して、文が破壊した自由民主主義をどこまで回復させられるかが勝負だ」。8月後半、2年半ぶりにソウルを訪れた私に、韓国の保守派のリーダーがこう語った。 尹錫悦政権に...

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国連教育科学文化機関(ユネスコ)が佐渡金山の世界遺産登録の審査を止めていたという驚くべき事実が7月28日、判明した。2月に日本政府からユネスコに提出された推薦書に不備があるとして、ユネスコ事務局が諮問機関への書類送付をしていなかったのだ。 不備が指摘されたのは「西三川(にしみかわ)砂金山」の砂金を採取するための「導水路」の扱いだ。導水路に途切れがあり、ユネスコは途切れた部分について「記載が不...

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韓国の文在寅前政権が北朝鮮住民の人権を踏みにじり、北朝鮮の金正恩政権にこびを売っていた証拠が出てきた。韓国統一省が7月12日、日本海で韓国海軍に拿捕された北朝鮮漁船の漁民2人を2019年11月に北朝鮮へ強制送還した際の写真10枚を公開した。 2人は自筆の亡命意向書を書いていたが、当時の金錬鉄統一相は「亡命意思には真実性がなかった」「漁民は死んでも(北朝鮮に)戻ると話した」と説明していた。 ...

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安倍晋三元首相が暗殺されたことを受けて、北朝鮮拉致被害者の「家族会」と「救う会」は7月8日、連名で声明を出し、「拉致というテロと戦ってきた安倍総理がテロに遭うという事態がなぜ起きるのか。悔しくて悲しくて言葉にならない」と突然の死を悔やんだ。そして、「安倍総理が主導した北朝鮮への最強度の制裁は今、効果を上げている。金正恩政権は存亡の危機から脱出するために拉致問題での日本との交渉を真剣に検討していると...

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北朝鮮では、これまで考えられなかったことが起きている。金正恩政権が国内の世論の悪化を気にしているのだ。これまで北朝鮮の独裁政権にとって住民は統制と動員の対象であって、住民の声を意識することなどなかった。ところが、ここにきて食べ物が決定的に不足する状況が生まれ、いつ暴動が起きるか分からないくらい民心が悪化し、政権側が世論を意識して行動するという北朝鮮にとって破格の出来事が起きている。 独裁者も...

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杉田水脈衆議院議員が大阪大の牟田和恵教授(3月から名誉教授)、同志社大の岡野八代教授ら4人から名誉毀損で訴えられていた民事訴訟で、京都地裁は5月25日、杉田議員の主張を全面的に受け入れて名誉毀損にはあたらないとする判決を下した。杉田議員の全面勝訴だった。 杉田議員は日本学術振興会の科学研究費(科研費)助成事業となった4人の共同研究について、政府見解と異なる慰安婦=性奴隷説に立っているなどと指...

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北朝鮮が新型コロナウイルスの感染拡大を初めて認めた。5月14日に「建国以来の大動乱」だと金正恩委員長が語り、翌15日には発熱者が120万人以上、死者50人と発表した。検査キットがほとんどない北朝鮮では、発熱者のほとんどはコロナ感染者である可能性が高い。医療体制も貧弱であることも考え合わせると死者50人は少なすぎる。15日に私が関係者から聞いたところによると、発熱者の約半分が平壌の患者で、平壌だけで...

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5月9日付本欄で岩田清文氏(元陸上幕僚長)が「ロシアの弱体化示すウクライナ戦争」と題する示唆に富んだコラムを寄稿された。私は、ロシアの侵略に対してウクライナの愛国的な戦いがプーチンの当初の目論見をくじいたことによって、東アジアの安全が守られたという情報を入手しているのでそれを紹介したい。 早期占領なら中国も台湾侵攻か 3月下旬頃、私は北朝鮮筋から次のような情報を聞いた。 ロシ...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    私は4月4日付本欄で、北朝鮮の実質的ナンバー2である金与正朝鮮労働党副部長らが非核保有国の韓国に核恫喝を加えたことについて、同じ非核保有国であるわが国にとっても見逃せない危機であり、核拡散防止条約からの脱退を検討すべきだと書いた。  残念ながら私の問題提起はほとんど波紋を呼ばなかった。恫喝した人物が北朝鮮の最高指導者ではな...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    北朝鮮が核兵器による露骨な恫喝を行った。北朝鮮が米国本土まで届く大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を強行したことに対して、韓国国防相は4月1日、「ミサイル発射の兆候が明確な場合には、(韓国は)発射地点と指揮・支援施設を正確に攻撃できる能力と態勢を備えている」と発言した。すると2日、金正恩委員長の妹で実質的な権力者の金与...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    北朝鮮が3月24日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行った。最高高度などから計算すると、通常軌道で発射すればワシントンやニューヨークのある米本土東海岸まで届く。日本では、落下地点が日本に近く危険だったという議論が多いが、今回の試射で一番の焦点は、北朝鮮がICBM弾頭の大気圏再突入技術を獲得したかどうかである。 ...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    9日の韓国大統領選挙は、野党の尹錫悦候補が得票率わずか0.7ポイント差で勝利を収めた。事前の世論調査では尹氏が5~10ポイント優勢だった。予想を覆す僅差は、韓国の国内分裂、政治的内戦の深刻さの表れだ。  私は2005年に『韓国分裂 親北左派vs韓米日同盟派の戦い』という本を書いて韓国内の分裂を指摘した。その私でも、過激な親...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    佐渡金山の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産登録問題で、米紙ニューヨーク・タイムズがひどくバランスを欠く記事を掲載した。2月21日付で電子版に掲載した「日本は佐渡金山の歴史を一部だけを見せようとしている」と題する佐渡島発の記事だ。  タイトルから分かるように、日本が佐渡金山の朝鮮人戦時労働に関わる歴史を隠そうとし...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    韓国大統領選挙は3月9日に投票日を迎える。2月13~14日に立候補届け出があり、15日から正式に選挙戦が始まった。与党「共に民主党」の李在明・前京畿道知事と第1野党「国民の力」の尹錫悦・前検事総長が大接戦を展開しており、選挙結果は予断を許さない。  ●野党一本化提案の衝撃  ここへ来て選挙戦に二つの変数が生まれた。第...

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最近、私は対北朝鮮制裁が大変効果をあげていることを示す内部文書を入手した。そこには「だれでも(生活が)『苦しい』『大変だ』という言葉がすぐ出てくる」「(このままでは)東ヨーロッパの社会主義背信者たちのような革命の敵が出てくる」などと書かれていた。 私が入手したのは2021年8月に幹部と人民への政治講演のために作られた「幹部および群衆講演資料」だ。A4で8ページの同資料には「反社会主義、非社会...

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国家基本問題研究所は昨年、専門家らを結集して歴史問題国際広報研究会(座長・西岡力)を組織し研究を進め、11月29日に政策提言「歴史認識に関する国際広報体制を強化せよ」を公表し、同日、自民党の高市早苗政調会長に提出した。 提言の全文は国基研HPにあるが、その第1項が「首相官邸の副長官補室で展開してきた『事実関係に踏み込んだ体系的歴史認識の国際広報』を継続強化せよ」だった。実は、ここで言及した、...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    昨年12月28日、文化庁文化審議会は新潟県の佐渡金山を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産登録推薦候補に選定した。しかし文化庁は、選定は推薦の決定ではなく、今後、政府内で総合的に検討すると注釈を付けた。2月1日がユネスコへの推薦書提出の期限だ。ところが、1月も半ばを過ぎたのに、まだ推薦が決まらない異常事態が続いている。...

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3月9日の韓国大統領選投票日まで2カ月を切った。12月初めまでは与党「ともに民主党」の李在明候補と第1野党「国民の力」の尹錫悦候補の一騎打ちと思われていたが、尹錫悦候補の支持率が急落し、中道野党「国民の党」の安哲秀候補が浮上して混戦模様となってきた。 韓国ギャラップが1月4日から6日にかけて実施した世論調査によると李在明氏36%、尹錫悦氏26%、安哲秀氏15%の支持率だった。昨年12月初めの...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    12月18日、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)前代表の飯塚繁雄さんが亡くなった。83歳だった。飯塚さんは拉致被害者田口八重子さんの長兄だ。初代家族会代表の横田滋さんの後を継いで2008年から14年間、家族会代表を勤めた。横田さんの代表在任期間は10年8カ月だったから、それよりも長い年月、拉致被害者を取り戻すための国...

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私は、全斗煥元大統領逝去にあたって文在寅政権と韓国の与野党政治家、マスコミの報じ方に強い違和感を感じ、本サイトの「直言」欄に11月29日付で「全斗煥元大統領逝去に思う」というネットコラムを書いた。 そこで触れた韓国の法治主義の崩壊は、1995年12月の遡及立法による無理筋の全斗煥逮捕に始まっている。あのとき、時の金泳三大統領は政権後期で、落下する支持率を挽回するため、すでに司法でも政治的にも...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    米国に拠点を置く国際問題専門ネット雑誌が、戦時中の慰安婦は性奴隷でなかったと主張する韓国人学者の論文をいったん掲載しながら、すぐに削除して謝罪し、性奴隷説に立つ別の学者の論文を掲載した。米ハーバード大学のラムザイヤー教授が学術誌の論文撤回を要求された出来事に続いて、慰安婦に関する今年2度目の学問の自由の侵害事件だ。  ...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    韓国の全斗煥元大統領が亡くなった。90歳だった。文在寅政権は、大統領経験者は国家葬の対象となるという法令上の規定を無視して、国家葬をせず、家族葬に対する国としての支援もしなかった。  全氏は晩年、経済的困難を抱え、病院の治療費も友人らの支援を受けていたので、葬儀費用は全政権の元閣僚や秘書官らの会が負担したという。  文大...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    岸田文雄首相は、新設の人権問題担当首相補佐官に自民党の中谷元・元防衛相を任命した。中国共産党政府が行っているウイグル、チベット、南モンゴル、香港、法輪功、キリスト教徒などへのすさまじい人権侵害を黙認しないという、普遍的価値を共有する文明国としての姿勢を示す人事として評価したい。その上で、2つの注文を付けたい。  ●人権...

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国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授 西岡力    来年3月に行われる韓国大統領選挙の候補者が出そろった。与党「共に民主党」は李在明・前京畿道知事、第1野党「国民の力」は尹錫悦・前検事総長を候補に選出した。ほかに中道野党「国民の党」から安哲秀氏、極左の正義党から沈相奵氏が出馬を表明している。  ●野党候補・尹氏も期待できない  大統領候補選びの隠された焦点は韓国の法治...

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北朝鮮は9月上旬から10月中旬の約1カ月余りの間に、相次いで最新ミサイル発射を行った。①9月11-12日「新開発した新型長距離巡航ミサイル」②9月15日「鉄道機動ミサイルシステム」③9月28日「極超音速ミサイル『火星8』型」④9月30日「新規開発の対空ミサイル」⑤10月19日「新型潜水艦発射弾道弾」―の5件だ。 なお、②だけがすでに実戦配備されていることを意味する軍による「射撃訓練」で、残る...

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菅内閣がまた一つ、良いことをしてくれた。検定に合格し、使用されているか来春から使用が始まる5社の合計29点の教科書の不適当な歴史記述が訂正されることになったのだ。山川出版、東京書籍、実教出版、清水書院、帝国書院の5社が「従軍慰安婦」「(労働者)強制連行」に関する記述が不適切だと認め、9月8日付けで文部科学省が訂正を承認したのだ。 踏み込んだ4月の閣議決定 この背景には、4月27日、菅内...

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韓国政府は8月31日、国防費を前年比4.5%増の55兆2277億ウォン(約5兆3000億円)とする2022年(暦年が会計年度)の政府予算案を公表した。日本の21年度の防衛費が5兆3422億円だから、ほぼ並んだことになる。物価を考慮した購買力平価で見ると、すでに18年の時点で日韓の防衛費は逆転している。韓国は今後も大幅に国防費を増額する計画なので、23年にも実額で日本を上回る見通しだ。 米軍依...

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 「我々はアフガンに1兆ドル以上を使って彼らが必要とする全ての道具を提供したが、未来のために戦うという意志まで提供することはできなかった。アフガン軍が自ら戦おうとしない戦争で米軍が戦うこともできず、戦ってもいけない」。バイデン米大統領が8月16日にホワイトハウスで演説した内容だ。 島田洋一福井県立大教授は「アフガン政府軍が戦わずしてタリバンに降伏したという言い方は正確ではない。この5年間に約...

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 8月10日韓国のMBCテレビが国家基本問題研究所の名誉を毀損する事実無根のひどい内容を調査報道番組として放映した。 それに対して国基研は11日に抗議声明を公表しているが、同じ11日に、韓国保守派リーダーの趙甲済氏が主宰するネットメディア「趙甲済ドットコム」(조갑제닷컴)もMBC報道について「不当取引を立証する客観的な証拠は提示されず、事実上「伝聞話」だけに終わった」と厳しく批判する会員コラ...

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 選手村に反日垂れ幕を掲げたり、福島産食材を放射能に汚染されているとして自前の食事提供を行ったり、東京オリンピックにおける韓国選手団の行動や韓国マスコミの報道に対し、多くの日本人が嫌韓感情を強めている。そのような中、韓国の良識的保守リーダーである趙甲済氏が主宰するネットメディア「趙甲済ドットコム」(조갑제닷컴)に、韓国の反日的態度を批判する会員コラムが掲載された。それを全訳して紹介する。 過...

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