公益財団法人 国家基本問題研究所
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今週の直言

川村純彦の記事一覧

国基研客員研究員・川村純彦研究所代表 川村純彦    7月26日、防衛省は「防衛計画の大綱」見直しに向けた「防衛力の在り方検討に関する中間報告」を発表した。今回の報告では、初めて実戦シナリオに基づき必要な防衛力が示され、自然災害を含む有事シナリオに沿って自衛隊の能力を評価した結果を基に、防衛力を一元的に整備する統合防衛戦略の策定も図られた。また、①警戒監視能力の強化②島嶼部攻...

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川村純彦研究所代表・国基研客員研究員 川村純彦    3月24日、日本李登輝友の会から「日台関係基本法」の制定を求める政策提言が発表された。安倍晋三首相が示した「海洋における法の支配」など新たな外交5原則とも相まって、まさに時宜に適った提言である。  我が国と台湾の交流は、その基本となる法律を欠いたまま、外務省と経済産業省所管の公益財団法人である交流協会を通じて、経済、社会...

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 川村純彦研究所代表・国基研客員研究員 川村純彦    尖閣諸島周辺の東シナ海における中国の攻勢は、実効支配の既成事実化を狙う中国公船の度重なる領海侵犯に加えて、領空侵犯から更に海上自衛隊護衛艦に対する射撃管制レーダーの照射へと、エスカレートを続けている。  東シナ海への米海軍の進入を拒否し、或いは外洋での接近を阻止することは、中国にとって南シナ海を聖域化して、米本土を狙えるミ...

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川村純彦研究所代表・国基研客員研究員 川村純彦 8月17日、野田政権は、尖閣諸島の魚釣島に不法侵入した中国人14人を送検せず、簡単に本国へ送還した。この法治国家としてあるまじき愚行が、中国側に「日本与くみし易し」との認識を与えたことは確実であり、今後、侵犯行為が繰り返されるとともに、事態が更にエスカレートするのは疑いない。 可能性高い中国軍の上陸 尖閣には、かつて100隻以上の中国漁...

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