2013年12月の記事一覧
【第227回】日本の法整備を待たない朝鮮半島情勢の緊迫
国基研企画委員・東京基督教大学教授 西岡力 「在北京韓国大使館に北朝鮮の大物亡命者がかくまわれている。その人物は北朝鮮の核ミサイル開発に関係していた」。12月上旬から流れている情報だ。そして、その大物が白世峰第2経済委員長(国防委員)だという情報が数日前から流れて、関係者を緊張させている(韓国・文化日報18日、NHK19日報道)。もし、この情報が正しければ重大事態だ。私...
【第226回】張成沢処刑は金正恩政権の弱さの反映
国基研企画委員・東京基督教大学教授 西岡力 北朝鮮独裁政権の最高幹部だった張成沢が処刑された。今回の粛清は、①政権の未熟さとあせりを反映する「同時中継性」②経済制裁による外貨の枯渇から来る利権争い③党内での血で血を洗う権力闘争―が特徴と言える。今後、金正恩政権は内部に不安定さを抱えながら、軍事優先の強硬路線を強めていくだろう。金正恩暗殺やクーデター、大規模暴動などがいつ...
【第225回】「美しい日本」を壊す防潮堤計画に異議あり
特定非営利活動法人ハッピーロードネット理事長 西本由美子 東日本大震災の被災地沿岸に巨大な防潮堤を建設する計画には、地域住民の1人として違和感を覚える。防潮堤は住民に多少の安心を与えるかもしれないが、沿岸の景観を壊し、海の眺望という心の財産を奪う。 ●巨大津波を防げないコンクリートの壁 計画では、東北地方の太平洋岸のほぼ全域にわたって、最大で高さ15メートル...
【第224回】NHKの偏向番組に警鐘
国基研副理事長・弁護士 髙池勝彦 11月28日、NHK番組の偏向を訴へた集団訴訟の東京高裁判決があり、NHK敗訴の逆転判決が出た。これは、平成21年4月5日放映されたシリーズもの「JAPANデビュー」の第1回「アジアの“一等国”」の余りに偏った内容に憤激した主として日本人と台湾人の合計1万335人がNHKを相手に起こした民事訴訟の高裁判決である。原告が1万人を超えたのは...